2006年06月09日

大松選手のマリン初本塁打で勝ち越す

[ 野球 ]

 千葉のマリーンズ対読売は小林宏之投手とパウエル投手が先発。マリーンズは試合前に、根元選手・竹原選手・ミラー投手を登録抹消し、代わりに黒木投手・塀内選手・青野選手が一軍復帰。塀内選手は早速9番セカンドでスタメン登場しました。また、今日はリーグ首位打者の福浦選手が休養で、ワトソン選手・ベニー選手・フランコ選手の「外国人クリーンアップ」を結成しました。
 1回裏、1死から今江選手・ワトソン選手が連打して好機を作り、ベニー選手の適時打で先制します。一方、小林宏投手は2回の1死1・3塁を凌ぐなど、3回まで無失点に抑えますが、4回表に1死から李選手に、対マリーンズ3戦連発となる17号ソロを喫して追いつかれます。

 しかし直後の4回裏、先頭のベニー選手が安打で出塁し、そこから2死になりますが、本日7番スタメンで前回の東京ドームでもパウエル投手から本塁打を放っている大松選手が、マリンでは初となる7号2ランを放って勝ち越します。
 ところが6回に李選手の2打席連続となる18号ソロで1点差に迫られ、さらに8回に連打と小坂選手の犠打で1死2・3塁と一打逆転の危機を迎えます。しかし、小林宏投手はこの危機を凌ぎます。
 すると7回裏、先ほど本塁だの大松選手が今度は安打で出塁。暴投などで1死3塁となると、一軍復帰即スタメンの塀内選手が、初球スクイズ失敗の後、続く2球目に再びスクイズ。これで大きな追加点を得ます。
 そして8回表、小林宏投手は2死無走者で2打席連続本塁打中の李選手を迎えたところで降板します。二番手はもちろん藤田投手。選手会サイトでの「交流戦で対戦したい打者」に「すんちゃん」と平仮名表記で挙げた李選手と、WBC以来の対戦となりました。そして1ボールの後、得意の本塁をかすめて外角へ曲がる球で3球連続で空振りさせて三振を奪いました。
 その裏、読売3番手の鴨志田投手に連打で無死1・2塁とし、さらに犠打失策で満塁とした後、犠飛2つと捕逸で3点を加え、ダメを押します。
 そして9回表は、セーブのつかない局面という事もあり、本日一軍復帰の黒木投手が今季マリン初登板。しかし、先頭打者に右翼手のまずい守備もあって二塁打された後、連続二塁打で1点を返し、1死後に小坂選手に四球を与えて1・2塁としてしまいます。となると、セーブがつく局面になった事もあってここで小林雅英投手が登板。簡単に続く二人を打ち取って、21セーブ目を挙げています。小林宏投手は5勝目、観客数は2万1千4百人ほどでした。

 甲子園のタイガース対ライオンズは下柳投手と松坂投手が先発。今季初の一番となった鳥谷選手の適時打でタイガースが3回に先制します。ところが、それで火が付いたのか、松坂投手は4回から完璧な投球を見せます。そして5回に追いついたライオンズが7回に赤田選手の適時二塁打で勝ち越すと、さらに二番手のダーウィン投手から中島選手が11号3ランを放って4点リードとします。そして8回には走者を置いて、松坂投手がプロ第1号となる2ランを放ち、さらに9回にも金沢投手が打ち込まれ、計10点となります。
 松坂投手は4回から8回まで走者を一人も出しません。9回に鳥谷選手に久々の安打が出たものの、以下が抑えられ、4安打1四球14奪三振で1失点完投。タイガースは松坂投手に2試合続けて二桁奪三振で完投負けし、1日で首位から陥落しています。観客数は4万8千4百人ほどでした。
 名古屋のドラゴンズ対ファイターズは山本昌投手と武田勝投手が先発。新人の武田勝投手は16試合目でのプロ初先発です。ドラゴンズは山本昌投手が踏ん張り、ファイターズは6回途中で武田勝投手が無失点で降板した後、鎌倉投手・岡島投手とつなぎ、0対0で7回を終えます。そして8回表に小笠原選手の10号2ランでファイターズが先制しますが、その裏、4番手の武田久投手が連打と死球で1死満塁として降板。そして5番手のトーマス投手が福留選手に走者一掃の適時三塁打を放って逆転。さらにアレックス選手の適時内野安打もあって4対2とします。こうなると9回は岩瀬投手が登板。3人で抑えてドラゴンズが勝って首位となりました。観客数は3万4千3百人ほどでした。
 「首位同士」となった福岡のホークス対スワローズは杉内投手と石井一投手が先発。初回に2点ずつ取り合った後、2回に四球と犠飛でスワローズが無安打で勝ち越します。その後は両投手が抑えて1点差のままで迎えた8回裏、二番手の木田投手が1死から連打され、今日三番に入った好調・田上選手の適時打で同点となります。しかし9回表に、吉武投手からここ最近不振だった宮出選手の久々の安打が2号ソロが出てスワローズが再び勝ち越し。その裏は高津投手が二死から満塁とするものの、最後は何とか田上選手を抑えて4対3でスワローズが勝っています。観客数は2万9千2百人ほどでした。
 倉敷のカープ対イーグルスはロマノ投手と一場投手が先発。初回にフェルナンデス選手の14号2ランでイーグルスが先制。さらに1点返された2回表に先頭の牧田選手が頭部に死球を受け、ロマノ投手は危険球退場。急遽登板のフェリシアーノ投手が鉄平選手に2点適時三塁打を打たれて追加点を挙げ、その後も着実に加点します。一方の一場投手は大量援護もあって6安打1四球2失点で完投。4月13日以来となる4勝目を挙げ、イーグルスが7対2で勝利しています。観客数は8千人ほどでした。
 横浜のベイスターズ対合併球団は土肥投手と平野佳投手が先発。4回に2点を先制した合併球団が6回にも本塁打2本などで5対0とします。リーグ防御率1位の平野佳投手は7回まで4安打無失点と抑えますが、8回に3連打で1点を返された後、失策などもあって4点を失って降板。さらに村田選手の犠飛で同点となります。試合はそのまま延長に入って11回裏、1死から石井選手が安打で出塁すると、村田選手の当たりは右翼席に入る第20号サヨナラ2ランとなり、ベイスターズが7対5で勝っています。観客数は7千7百人ほどでした。

2006年06月09日 23:51