2009年03月07日

オープン戦初中継観戦とWBC予選三日目

 スカイAで、神戸で行なわれたタイガース-千葉のオープン戦の中継をやっていました。今季初のオープン戦中継見物です。先発は上園投手と小林宏之投手でしたが、上園投手は立ち上がりが悪く、一死から連続四球で好機をくれます。さらにそこから連打で、千葉がいきなり3点を先制しました。
 一方、小林宏投手は4回まで無安打投球と好投します。さらに5回には先頭の井口選手が安打すると、代走の早坂選手が進塁打の後に盗塁で三塁に進み、さらに失策で生還と、効率よく追加点を挙げます。

 小林宏投手は5回2死から連打されたものの、0点に抑えてここで降板します。さらに、6回も高木投手と小宮山投手の40代コンビで抑えます。
 しかし、7回から登板の香月投手が、失策もあって1点を返され、さらに続いて出てきた根本投手と神田投手も打たれて1点差に。続く8回には今度は松本投手が打たれ、ついに追いつかれてしまいます。
 余談ですが、香月投手が登板したとき、経歴を見たアナウンサー氏と解説の岡田前監督は、社会人チームである「熊本ゴールデンラークス」を独立リーグと勘違いしていました。
 結局、そのまま4対4で引分けに終わりました。観客数は五千百人ほどで、オープン戦とはいえ、タイガースが地元で行なうデーゲームとしては、かなり寂しい入りでした。

 その試合と同時に行なわれていた、WBC敗者復活1回戦の中華台北-中国は、先制した中国が、追加点を挙げて試合を優位に進め、4対1で最終回を迎えます。
 五輪ではタイブレークで中国が初勝利したものの、秋のアジアシリーズでは似たような展開から、最後は台湾チームが逆転勝ちしていました。今回もそうなるかと思っていたのですが、中国投手陣は好投を続けます。
 そして、9回に台湾が走者を二人出して、一発出れば同点、という場面を作ったものの、反撃はそこまでで中国がWBC初勝利を挙げました。台湾は予選敗退が決まっています。
 色々と問題のある台湾野球が急激に後退しているのか、あるいは中国が急激に強くなったのかは分かりません。しかしながら、アジア野球の勢力地図がはっきり変わったのは確かなようです。

 夜に行なわれた日本-韓国戦は、松坂投手と金廣鉉投手が先発。ここまで、アジアシリーズ・五輪と日本相手に好投を繰り広げていた金投手ですが、今回の調子はかなり悪いとのこと。アジア野球に詳しい解説者氏は、「初回で打ち込まれる可能性すらある」とまで言っていました。
 その時は、「日本視聴者向けのリップサービスだろう」などと思っていたのですが、その予言は的中。イチロー選手の大会初安打から始まる三連打で日本があっさり先制します。
 さらにそこから二死になったものの、内川選手が左翼線を抜いて、もう2点が入ります。
 しかしその裏、2死3塁から松坂投手が金泰均選手に2ランを打たれて、即座に1点差となります。
 ところが、直後の2回表、城島選手と岩村選手の連打で再び好機を作ると、イチロー選手が意表のセーフティーバントを決めて無死満塁に。ここで押し出しでと内野ゴロで追加点を挙げると、村田選手に3ランが出て、この回一挙5点を挙げ、金廣鉉投手はここでKOとなりました。
 日本打線の凄さよりも、解説者氏の慧眼に驚かされました。
 序盤で6点差をつけて松坂投手が投げているのですから、さすがにこれで試合が決まりました。さらに継投陣が打ち込まれた事もあり、韓国打線はかなり淡泊な攻撃でした。
 そして、6回には城島選手の2ランで11点差になると、7回も1点追加して12点差に。その裏、3点を取らないとコールドになる韓国ですが、無死1・2塁としたものの、後続があっさり倒れ、14対2で試合終了となりました。
 これで日本はアメリカで行なわれる二次リーグ進出をあっさり決めました。一方の韓国は、明日の中国戦で二次リーグ進出を賭ける形になりました。
 予想外の大勝で韓国を倒したわけですが、昨年の五輪、前回のWBCと、いずれも予選の初対決で負けたほうが、結果的には優勝しています。そう考えると、韓国側もさほどダメージはないのかもしれません。

2009年03月07日 22:59