2009年01月20日

「バックアップ選手」発表

 WBCの一次選抜メンバーが全チームで発表されました。そして、日本では、前回発表された選手たちに加え「バックアップ選手」として、千葉の西岡選手や、前千葉で昨年からインディアンスに移籍した小林雅英投手・レッドソックスで2007年のWシリーズ制覇にも貢献した岡島選手などが選ばれました。
 もちろん、三年前にはそんな選手はいませんでした。それどころか、昨年を含めた五輪でも、そんな定義の選手は存在しません。
 野球用語で「バックアップ」と言えば、打球や送球を処理しようとする選手の後ろにまわって、失策時の被害を最小限に抑える行為を意味します。彼らに求められるのも、当初の代表候補選定に「失策」が判明した際の被害を最小限に抑えることなのでしょうか。

 とりあえず、現時点で分かっている「違い」は、「バックアップ選手」は2月から行なわれる代表合宿に招集されていない、という事のようです。しかし、実際問題として、彼らが代表合宿に参加しない、というのも変な話です。
 というわけで、結局のところ、「追加招集」のようなものなのでしょう。いずれにせよ、当初の人選が最適とは思えませんので、誤りを正すことはよろしいかと思います。
 あと、「バックアップ選手」を選ぶなら、ついでに「バックアップ監督」や「バックアップコーチ」を選んだ方がいいのでは、とも思いました。
 ついでに、「WBC代表漏れ」ということで「返上」となった西岡選手の年俸一千万円分の扱いも気になるところです。
 なお、各国の選手を見ると、前千葉のズレータ選手や、元千葉のパスクチ選手の名前もありました。当初の「渡辺俊介投手一人」に比べると、千葉関係者がかなり増えており、嬉しい限りです。特に、パスクチ選手は、久々にプレーしている姿を見たいので、是非とも代表に残ってほしいものです。

 あと、以前から報道されていた井口選手の千葉入団も決まりました。ここ数年、大リーグでレギュラーを獲得できていない選手に1億8千万で3年契約、というのは、あれだけ赤字だ赤字だと言っている球団にしてはどうなのか、という気もします。また、以前書いたように、「監督手形」などという噂も心配です。
 とはいえ、日本での実績もあるわけですし、外国人枠も関係ないのですから、大リーグで同程度の成績を挙げている外国人選手よりは期待できるでしょう。
 いずれにせよ、これで野手の補強は一段落かと思われます。というわけで、後は、外国人投手と育成枠から誰が上がるかが興味の焦点になってきそうです。

2009年01月20日 23:43