2009年08月21日

猛追を食らうも、序盤の大量点を活かして連勝

 所沢で行なわれた埼玉-千葉は帆足投手と渡辺俊介投手が先発。対左という事もあり、竹原選手が二番でスタメン復帰し、里崎選手が五番捕手に入りました。
 帆足投手は立ち上がり制球が悪く、いきなり連続四球を出し、続くサブロー選手の内野安打で無死満塁となります。ここで大松選手が先制の適時打を右前に放つと、里崎選手が押し出し、ベニー選手が犠飛と着実に得点を加え、さらには堀選手が中前に適時打を放ち、二死後に早坂選手が左翼線上に落ちる2点適時打と、4安打で6点を先制しました。

 いきなりの大量援護を貰った渡辺俊投手は、初回は三人で抑えますが、2回に先頭打者を歩かせた後の適時二塁打で1点を返されます。
 しかし、直後の3回表、先頭のベニー選手が安打すると、続く堀選手が左翼席に3号2ランを放ち、即座に突き放します。
 これで7点差となり、渡辺俊投手の3勝目は確定と思われました。ところが、3回は三人で抑えたものの、続く4回は三連打されて2点を返され、5回も先頭打者を打ち取ったものの、そこから4連打されて2失点と、ついに3点差まで迫られます。
 あと2死を取れば勝利投手でしたが、渡辺俊投手はここで降板。まあ、9安打1四球5失点では仕方ないところでしょう。
 2番手には勝ちゲームでは初の登板となる上野選手が登場。いきなり上本選手にいい当たりをされますが、右飛に打ち取り、さらにGG佐藤選手を三振に打ち取って流れを戻します。
 2番手の松永投手から追加点を奪えなかった打線でしたが、6回に先頭のサブロー選手が四球を選びます。そして大松選手が倒れたところで藤田投手が上がりますが、これがまた制球難で、いきなりの連続四球で満塁となります。ここで堀選手が得意の右打ちで適時打を放ち、貴重な追加点を挙げます。今日の堀選手は、左右中の各方向に安打の猛打賞で4打点という活躍でした。
 その裏、上野投手は1死後に連打され、2死後に右前打されますが、大松選手の好返球で二塁走者がアウトとなり、ここも0点に抑え、勝ち投手の権利を得て降板します。
 そして7回表は先頭の早坂選手が三塁打を放つと、竹原選手の犠飛で追加点と、着実に点差を広げます。
 しかし、中継ぎ陣が全般的に調子が上がらないため、まだ安心して見ていられません。7回から上がった死球と安打で2死1・3塁とすると、代わった荻野投手が暴投で1点を返されます。
 しかし直後の8回、2死1塁から塀内選手が安打でつなぐと、早坂選手が3打点目となる適時二塁打を放ってまたもや突き放します。今日の早坂選手は全てが長打での猛打賞。今月のJA賞は二塁打・三塁打の合計が一番多い選手が対象なのですが、今日で一気に6長打とし、首位である中村選手に3本差と迫りました。
 しかし、続いて登板の内投手もピリッとせず、1死から連打され、2死からの連続四球で1点を返され、なおも満塁とします。この一発出れば同点、という状況で埼玉は足を痛めている中村選手を代打に起用。しかしここはシコースキー投手が三振に打ち取り、リードを守ります。
 そして9回は途中出場の早川選手が四球を選んで盗塁を決め、内野ゴロで三塁に進んだ後に大松選手の犠飛と、無安打で追加点を挙げます。さすがにこれで決まった感じでした。
 その裏、シコースキー投手は、先頭打者を失策で出したものの無得点に抑えて試合終了。結果を見れば12対7の大差でしたが、内容的には9回まではハラハラする展開の試合でした。そして、上野投手がプロ初勝利を挙げ、初のお立ち台となりました。
 初回の貰った好機で着実に得点を重ねたり、追い上げられた直後に効率的な攻撃で加点するなど、久々にすっきりした攻撃が目立ちました。そして、合併球団が負けたため、何とか単独5位となっています。観客数は1万8千人ほどでした。

2009年08月21日 23:21