2009年01月03日

手形乱発

 前フィリーズの井口選手を千葉が獲得に動いているそうです。率直に言って高い年俸を払って30台半ばの日本人内野手を獲得するのが、今の千葉に必要とは思えません。とはいえ、大リーグで定位置を獲得する実力はもうないとはいえ、日本での実績を考えれば、一定水準の数字を残せる可能性は高いと思います。
 というわけで、獲得自体は別に賛成はしかねますが反対もしません。ただ、その報道にあった将来的に引退後はコーチなど指導者として球団に残る道を用意するというなる一文は非常に気になりました。

 確かに井口選手には十年以上積み重ねた選手としての実績はあります。しかし、指導者の能力と選手の能力は異なります。にも関わらず、まだ入団してもいない選手のために、数年後のコーチの椅子を一つ確定させる、というのは「新たな10年を見据えたチーム作り」としていかがなものなのでしょうか。
 また、チームで実績を残している選手達にとっても、かなり失礼な話です。
 この「幹部手形」という発言が流れたのは、今オフで二度目です。秋口にはドラフト2位で指名した社会人の選手に対しても、入団の条件として「将来の幹部手形を用意」などと報じられました。
 こちらに至っては、プロで1試合も出ていない選手に対してです。なんでそんな気軽に、「手形」を乱発できるのか分かりません。
 もちろん、匿名の「球団幹部」の発言という形の記事なので、どこまで本当かわかりません。とはいえ、読んだ後は不快感をおぼえると同時に、瀬戸山体制への不信感がさらに増しました。

2009年01月03日 23:52