2009年09月26日

要所で競り勝ち4連勝

 千葉で行なわれた千葉-合併球団戦を観戦に行きました。今日は観戦ポイントを使って内野A指定席での観戦となりました。この席で観戦するのは、4年2ヶ月ぶりです。その時は、金網で見づらかった印象があったのですが、フィールドシートのおかげで、グランドがよく見えるようになっていました。
 目の前がフィールドシートなのですが、試合前にバレンタイン監督が来て、ファンにサインをしていました。
 右翼席を見ると、「オーナー代行、フロントを解任してください」などといった、フロント批判の横断幕が多数出ていました。報道はされていませんでしたが、ネットの日記などによると昨日も出ていたとのことです。見ていて、前回この席で見た時は、「合併反対」のプラカードが多数出た事を思い出したりしました。

 試合のほうは、清水直行投手と平野投手が先発。今日は里崎選手がマスクを被り、橋本将選手が指名打者に。あと、中堅には早川選手が入っていました。
 前回の対合併球団戦では序盤にメッタ打ちされた清水直投手ですが、今日の立ち上がりは1死から安打されたものの三振ゲッツーもあって三人で終わられます。するとその裏、先頭の西岡選手が右翼席に13号ソロを放って先制。今季7本目の先頭打者本塁打で、これは球団新記録とのことです。
 清水直投手は2回も2死から連打されますが、岡田選手を抑えます。その裏、千葉は四球と安打で無死1・2塁としますが、そこから後続が倒れ、追加点を奪えません。
 しかし3回、2死無走者から福浦選手が右翼席に6号ソロを放ち、追加点を挙げます。
 直後の4回表、清水直投手は2死無走者から連打されるも岡田選手を打ち取って0点と、2回と全く同じ内容になりました。結果的にはこの岡田選手のブレーキが千葉に取っては助かりました。
 その裏、2死無走者から今江選手と早川選手の連打で好機を作ると、西岡選手が中越に2点適時二塁打を放ち、4対0と差を拡げます。
 4回まで毎回安打されながら0点に抑えてきた清水直投手ですが、続く5回、先頭の小瀬選手の詰まった当たりが左翼と遊撃の間に落ちて二塁打になり、さらに安打と四球で無死満塁となります。
 そして、下山選手とローズ選手の内野ゴロで2点を返されます。しかし、昨年まで大の苦手としていた後藤選手を打ち取り、リードを守りました。
 その裏は福浦選手からの攻撃だったのですが、なぜかここで右翼席の一部から「フロント解任」コールが始まります。その考えには大いに賛同しますが、インプレーの時にやるのはダメでしょう。当然、盛り上がることはありませんでした。これではむしろ逆効果です。
 この「解任コール」がきっかけではないのでしょうが、試合の雰囲気が変わり、5回裏から7回裏まで、ともに走者が出ないという展開になりました。
 そして8回表、清水直投手が続投しますが、先頭の下山選手にフルカウントから安打されると、続くローズ選手を追い込みながら二塁打され、無死2・3塁となります。この一打同点の危機に荻野投手が登板。後藤選手を三振に打ち取った後、いずれも本日二安打の日高選手・山崎選手を打ち取り、この危機を0点で凌ぎます。
 その裏、前の回から続投した菊地原投手に対し、1死から大松選手が安打します。次の打順は、直前の8回表からベニー選手の守備固めで入っていた早坂選手でしたが、ここで代打に南選手が登場。この起用が当たり、南選手の2号2ランが左翼席に飛び込みます。この8回の表裏の攻防で試合は決まりました。
 そして9回はシコースキー投手が登板。2死から四球を出しましたが、最後は代打の北川選手を抑えて試合終了。6対2で勝ち、「5位マジック」を1にしました。
 ヒーローインタビューは荻野投手と西岡選手でした。ここでまた事件が。一通り話し終わった後、西岡選手は台から降りて右翼席に向かい、「今季の成績については申し訳ない。ただ、子供も来ているのだから、(フロント批判の)横断幕を降ろしてください」と言いました。
 攻撃中にフロント解任コールをした人達もどうかと思いましたが、この発言もどうかと思いました。別に自分が批判されているわけでもないのですから、受け流せばいいのです。「子供の事」を考えているなら、そんな「大人の世界」の話などせず、もっとその場にいる子供が喜ぶような事を言うべきでしょう。
 この発言には賛同するファンがいる一方で、少なからぬブーイングもあり、球場はかなり異様な雰囲気になっていました。
 というわけで、試合そのものはいい勝ち方が出来ましたが、それ以外では、色々と残念な思いをした観戦となってしまいました。観客数は2万5千人ほど。昨年の本拠地最後の土曜日が3万人だった事を考えると、寂しい入りでした。

 久しぶりに他球団の話でも。
 所沢で行なわれた埼玉-東北は青山投手と岸投手が先発。序盤から得点を重ねた埼玉が、4回までで4対0とリードします。昨日田中投手を打ち崩しているだけに、これは埼玉の流れかと思っていました。
 しかし5回、それまで岸投手に1安打と抑えられていた東北は、先頭のセギノール選手が本塁打すると、続くリンデン選手、さらには打率一割台の中谷選手まで本塁打と三連発で1点差に。さらに失策もからんで追いついた後、草野選手の適時打で逆転します。
 その後、ともに点を取りあって6対5の1点差で迎えた9回表、1死1・2塁からリンデン選手がこの試合4打点目の適時打でダメ押しすると、さらに適時打2本で10対6に。その裏は小山投手が三人で抑え、そのまま勝ち、CSマジックを再点灯させました。
 後半になって調子を落としていた岸投手相手とはいえ、昨日からの悪い流れを「七番打者から九番打者の三連発」をきっかけにひっくり返した東北の強さには驚かされました。
 また、この逆転に大いに貢献したのが、途中加入のリンデン選手だった、というのも印象に残りました。同じ「監督は今季限り」でも、まともな補強をシーズン前、シーズン中を通じて怠っているロッテ球団との違いを改めて感じさせられました。観客数は3万3千7百人ほどでした。

 福岡で行なわれた福岡-北海道は杉内投手と八木投手が先発。中盤で福岡が2点リードします。その後、8回に北海道が1点を返して1点差に迫りますが、直後に松中選手の適時打で再び突き放します。しかし、なお続く無死1・2塁からのダメ押し機で、ライナーゲッツーなどもあり、加点できません。
 そして9回表は、不振の馬原投手に代わって抑えとなった攝津投手が登板。しかし簡単に2死を取ったものの、そこから代打で登場の坪井選手が二塁打を放ちます。さらに安打で1・3塁とすると、暴投でまず1点差に。さらに二岡選手の代打適時打で追いつきます。
 そして試合は延長に。11回に北海道は1死1・2塁の勝ち越し機を作るも、大野選手さらには稲葉選手が倒れます。
 しかし続く12回表、1死からスレッジ選手がバックスクリーンに24号ソロを放ち、ついに北海道が勝ち越します。そしてその裏、前の回から登板の武田久投手が三人で抑えて試合終了。北海道が残り11試合で優勝マジックを7としています。
 一方、この三連戦で三タテすれば首位に0.5差になっていた福岡は、逆にこれで3位東北と0.5ゲーム差に。優勝は北海道でほぼ決まりとなり、今後はむしろこの2位争いのほうが熾烈になりそうな感じです。観客数は3万3千3百人ほどでした。

2009年09月26日 22:57