2009年08月02日

サヨナラで今季初の三タテ

 千葉で行なわれた千葉-東北戦の観戦に行きました。今日も日曜なので17時開始でした。今日はマスターカードとのタイアップ企画があり、女子プロゴルファーの原江里菜選手が来て、試合前に「一塁内野席へ、野球のサインボールをゴルフクラブで打ち込む」という企画をやっていました。なお、原選手は背番号21のユニフォームを着ていましたが、昨日の内投手初勝利を記念したわけではなく、単に自分の年齢にあわせただけのようでした。
 試合前には右翼席にビッグフラッグが上がりました。そこには、バレンタイン監督の似顔絵とともに、「Bobby Forever」および、「お金で買えない価値がある」と書かれていました。下に書かれた言葉は、マスターカードの宣伝文句です。今回の解任理由として、球団が発表し、かつ執拗に報道させていた「バレンタイン監督の年俸問題」を批判したものだと思いました。
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 試合のほうは、唐川投手と長谷部投手が先発。今日は対左という事で、田中雅彦選手が今季初の一番三塁に入りました。そして、八番一塁に堀選手が入り、昨日一番だった早坂選手が九番に。西岡選手は今日も欠場でした。
 唐川投手は立ち上がり、渡辺直選手にいきなり安打されます。さらに小坂選手の犠打の後、左の鉄平選手が打席で渡辺直選手が意表の三盗を決めます。改良されたとはいえ、まだまだ唐川投手のモーションに隙があったという事でしょうか。そして、草野選手は犠飛を放ち、単打一本で先制されてしまいます。
 その裏、田中雅選手が起用に応えて安打します。しかし、1死後にサブロー選手が併殺に打ち取られます。
 さらに2回も先頭の大松選手が安打し、竹原選手も四球を選びます。そして1死後に里崎選手の安打で満塁となりますが、続く堀選手がまたもや併殺に打ち取られ、ここも得点できません。
 直後の3回表、唐川投手も1死から小坂選手と鉄平選手に連打され、さらに四球で満塁とします。ここで続くリンデン選手との投球で、内角の体近くに投げると、リンデン選手は唐川投手を威嚇します。しかし、臆することなく、三振に打ち取ると、続く草野選手も打ち取ります。
 その裏、先頭の早坂選手が詰まりながら右前に落とします。続く田中雅選手はバントするのですが、これが、一塁線上のいい所に転がってしまいます。これを見た田中雅選手は、自分も生きようと全力疾走するのですが、その際に線の内側を走ってしまい、送球が当たって球はそれます。その間に早坂選手は一気に生還しますが、審判は東北の抗議を待つまでもなく、守備妨害を宣告。明確すぎるため、千葉ベンチからの抗議もなく、1死1塁に戻って再開となります。
 そして2死になりますが、そこから早坂選手が盗塁を決めます。そして、サブロー選手が三遊間を抜く適時打を放ち、同点に追いつきます。
 直後の4回、唐川投手は先頭打者に安打されますが、続く中村真選手の当たりが一塁正面のライナーとなって併殺になります。その裏、千葉も先頭の竹原選手が歩くも、ベニー選手が併殺と、両チーム似たような攻撃で、走者を出しながら勝ち越し点を奪えません。
 6回表、この回先頭のリンデン選手の初球がまたもや内角のボールとなります。これで再びリンデン選手が怒り、今度は両チームの選手が飛び出します。しかし、乱闘にはならず収まると、唐川投手は二球目も内角に投げ、スタンドから喝采を浴びます。そして最後は三振に打ち取り、再度の喝采を浴びました。
 その6回裏、先頭のサブロー選手が安打すると、続く四番の大松選手が犠打を決めます。さらに竹原選手が歩いて1・2塁となりますが、ベニー選手の当たりが投直となり、併殺でここも得点できません。
 6回まで毎回走者を出していた唐川投手は7・8回は無走者に抑えます。しかし、7回まで長谷部投手から1点しか取れなかった打線は、8回も二番手の福盛投手に1死から井口選手が「元メジャー対決」を制して安打するものの、ここも勝ち越せません。
 そして9回表も唐川投手は続投。いきなり安打され、犠打の後にまた安打で1死1・3塁となります。ここで一塁の中村真選手が盗塁を企てますが、里崎選手が刺します。その後、四球で走者は出ますが、最後は渡辺直選手を見逃し三振に打ち取り、9回を9安打3四球ながら1失点で投げきります。
 続く9回裏、続投の福盛投手に対し、竹原選手が四球を選びます。そして「ピンチバンター」の早川選手が犠打を決めますが、ここもサヨナラ勝ちできず、唐川投手に白星をつけることができません。

 そして試合は延長に入り、10回表はシコースキー投手が三人で抑えます。その裏、グウィン投手に対し、四球で走者は出しますが、ここも得点できません。
 そして11回裏、四番からの攻撃ですが、簡単に二死になります。しかし、代打から指名打者に入っていた早川選手が粘って四球を選び、さらに里崎選手の打席で盗塁を敢行。これが相手捕手の失策を呼んで、一気に三塁まで進みます。
 そして里崎選手敬遠の後、途中出場のバーナムJr選手の打席で、東北は有銘投手を起用します。右の代打が残っていない千葉は、ここで福浦選手を代打に。同じ左打者ですが、左の変則である有銘投手に対する対応力の違いを考慮したのでしょう。
 この起用に動揺したか、有銘投手は初球をいきなり福浦選手の頭部近くにぶつけ、危険球退場となります。緩い変化球という事もあり、福浦選手は何事もなく一塁に歩きました。
 これで二死満塁となり、東北は小山投手が緊急救援します。そして打席には本日2安打の早坂選手が。そして1-1からの三球目を引っ張ると、飛びつく一塁手のミットのわずか先を抜け、プロ初のサヨナラ打になりました。これで、今季初の「三タテ」を達成しました。
 これで早坂選手はプロ初のお立ち台に。ただ、聞き手のアナウンサーが下手なうえに、音響も悪かったため、喜びの声はほとんど聞き取れませんでした。
 この後は「勝利の儀式」となります。私としては7月19日以来でしたが、球場の雰囲気が異なっていました。
 まず、球団歌をロック調にアレンジした曲が流れ、ヒーローインタビュー終了後は、エンドレスで正調の球団歌が流れます。勝った後の球団歌といえばタイガースが有名ですが、それでも、このように流しっぱなしにすることはありません。
 おそらくは、今季から試合終了後に右翼席のファンが歌う「バレンタイン監督の歌」を唄わせたくないのでしょう。それは分かりますが、動機が幼稚すぎます。だいたい、音楽を流すのにも金がかかります。赤字だ赤字だと言いながら、そのように無駄な経費を増やしているわけです。社会人としてまともな能力を持っているとは思えません。
 もちろん、監督の応援歌をはじめ、いつもの「儀式」は問題なく行なわれましたが、やはり気持ちのいいものではありませんでした。
 観客数は2万4千3百人ほどで、これで今季の通算観客数が100万人を越えたとの事でした。それはめでたいことですが、あのような経営陣がのさばり続けるようでしたら、来年以降、「100万人突破日」は段々と遅くなっていくことは間違いない、と強く思いました。

2009年08月02日 23:32