2009年03月09日

WBCアジア予選、韓国が一位通過

 昨日行なわれた敗者復活の韓国-中国は、コールドで韓国が圧勝し、予想通り、決勝は日本対韓国となりました。
 ただ、この「決勝」の意味が今ひとつ分かりません。これにより、順位が決まり、二次ラウンド一回戦の相手が変わるとのことです。しかしながら、普通に考えて、「一位」は最初の代表決定戦で勝った日本でいいのではないでしょうか。
 前回と同じ試合数にしたい、という事なのかもしれませんが、今ひとつよく分からない試合ではありました。

 先発は岩隈投手と奉重根投手で、3回まで両チームあわせて出塁は城島選手の安打のみ、という土曜とはうってかわっての投手戦となります。
 しかし4回、岩隈投手が先頭打者を歩かせて初の走者を出すと、安打でつながれ、1死後に適時打で先制されます。しかし、その際に、一塁走者が三塁でアウトになり、さらに城島選手の牽制もあって、結局この回、1点で終わります。
 日本は、その裏の1死3塁を逃し、続く5回も城島選手があわや本塁打という当たりを放ちますが、ポールの数メートル向こうを通りファウルに、その後、安打を放ちますが、後続がありません。
 城島選手の牽制さらには、あの独特の左翼への打球を見たのは、2005年以来なので、懐かしさを感じました。そして、改めてあのプレーオフ最終戦まで続いた、千葉と福岡の激戦を思いだし、あの年はいかに野球を熱心に見ていたかを再認識しました。
 7回表、前の回から登板していた杉内投手が先頭打者を歩かせると、ここで馬原投手が登板します。しかし、いきなり二塁打され、無死2・3塁となります。
 ところが、続く打者が遊ゴロを放つと、三塁走者はあっさり本塁に突っ込み、無理なタイミングであるにも関わらず、挟殺の時間稼ぎもせずにアウトとなり、続いて、三塁に走っていた二塁走者もアウトとなり、併殺となります。土曜の試合でも初回に走塁ミスがありましたが、どうもこの予選での韓国の走塁には不可解なものがありました。何か勘違いでもあるのでしょうか。
 これで流れが変わるかと思われましたが、その裏に二死から安打が出るも、ここも得点できません。さらに8回、一死からイチロー選手が安打し、韓国が林昌勇投手を起用すると、続く中島選手に犠打を命じます。それは成功するも、2死二塁から林投手は、青木選手との「東京対決」を制し、ここも得点できません。
 仮にこれが埼玉の試合で、1点を追う1死1塁で中島選手に打席が回れば、その後がGG佐藤選手だろうと中村選手だろうと、犠打はありえないでしょう。しかも中島選手は、この大会ここまで8打数4安打です。韓国の走塁に劣るとも勝らぬ、不可解な采配でした。
 林投手は、続く9回も三人で抑えて試合終了。韓国が1対0で勝ってアジア予選一位通過を決めました。この結果が、どちらに幸いするかは、現時点ではまだ分かりません。

2009年03月09日 23:54