2009年07月10日

9回2死からの初安打で記録だけは阻止

 札幌で行なわれた北海道-千葉は多田野投手と小林宏之投手が先発。7月にして、今季初の札幌上陸となりました。スタメンは二番に福浦選手が入るという対右の標準パターンといった感じ。サブロー選手が珍しく指名打者となり、早川選手が九番中堅に。また、スタメンマスクは橋本将選手でした。
 1回表、あっさり三者凡退に終わると、その裏、先頭の田中選手の当たりは、詰まりながらも左翼線ギリギリに入る二塁打に。そして犠打などで2死3塁となった後、高橋選手に左前に運ばれ、先制を許します。

 多田野選手は先週の土曜には二軍の千葉戦に登板し、その時は7安打3失点で敗戦投手になっています。しかし、今日は一軍相手に完璧に近い投球を見せ、最初の一巡を無走者に抑え、4回二死から四球で初の走者を出しますが、続く大松選手が打ち取られます。
 一方、小林宏投手は2回以降は北海道打線を無安打に抑え、投手戦の様相に早いテンポで試合は進みます。
 そして無安打のまま迎えた6回表、1死から西岡選手が失策で出塁します。しかし、盗塁に失敗し、ここも三人で終わってしまいました。
 小林宏投手は、6回に久々の安打を許しますが、ここも0点に抑え、1対0のまま、終盤に入ります。
 そして迎えた7回裏、先頭のスレッジ選手の二塁ベース右の当たりに対し、シフトを引いていた西岡選手が捕球。しかし、送球がそれ、失策で出塁となります。そして1死後、糸井選手の安打でつながれると、小谷野選手に左中間を真っ二つに破られる2点適時打を喫します。
 8回表も簡単に二死を取られますが、そこから今日、いい当たりをしていた今江選手がストレートの四球で出塁します。そして、代打で登場したバーナムJr選手がフルカウントからの落ちる球にバットが止まって四球に。この試合初めて得点圏に走者が進みます。しかし、続く西岡選手が一塁ゴロに倒れ、無安打無得点のまま8回を終えます。
 小林宏投手も続投しますが、その裏、高橋選手に6号ソロを打たれ、4対0に。試合はほぼ決まりました。
 というわけで大記録のかかった9回表、福浦選手と井口選手が倒れ、「あと一人」になります。しかし続く大松選手が中前打を放ち、何とか記録は阻止。しかし結局完封を許し、4対0で敗れました。
 多田野投手は「あと一人」で記録は逃したものの、プロ初完投を完封で達成しています。一方、昨日は東北の連敗を8で止めた千葉は、今日は北海道の連敗を5で止めるという「連敗ストッパー」となってしまいました。観客数は2万5千6百人ほどでした。

2009年07月10日 23:36