2009年06月14日

小林宏投手、遅ればせながら今季初勝利

 千葉で行なわれた千葉-タイガースは小林宏之投手と安藤投手が先発。ここのところ、リリーフでの登板が続いていた小林宏投手ですが、当初予定されていた唐川投手が抹消されたために、急遽先発だったとのことです。水曜日に2イニング投げているため、「中三日」となりました。打順については、昨日と同じ顔ぶれでした。
 両投手とも立ち上がりから調子よく、2回までともに無安打で抑えます。そして迎えた3回表、小林宏投手は簡単に二死を取るも、続く平野選手に三塁の頭を越す絶妙のプッシュバントで出塁されます。さらに四球で初めて得点圏に走者を進めますが、新井選手を抑え、先制は許しません。

 しかし続く4回、1死からブラゼル選手に内角低めのボール気味の球を右翼席に運ばれ、先制されます。ブラゼル選手はまだ昨日二度当てた自打球の痛みが残っている中の3試合連発となりました。さらに二塁打と安打で2死1・3塁となりますが、ここは小林宏投手が踏ん張り、最少失点にとどめます。
 その裏、2死から大松選手が四球を選び、やっと初の走者が出ますが、ここも得点できません。
 しかし続く5回裏、1死から里崎選手が右翼席ギリギリに入る4号ソロを放ちます。この「チーム初安打」で千葉が追いつきました。
 5回を三人で抑えた小林宏投手ですが、6回に先頭の金本選手に四球を出したところで爪を痛め、一度ベンチに戻ります。しかし、治療して出てきたあと、三振と併殺でここを凌ぎ、7回も三人で抑えます。
 6回の2死1・3塁を逃した打線ですが、7回に1死からサブロー選手が安打し、さらに2死から今江選手も続きます。ここで早坂選手に打席が回ると、右の安藤投手ながら、一軍復帰後勝負強さを発揮している堀選手を代打に。この起用が当たり、堀選手は三遊間を抜きます。しかし、やや浅かった事もあり、金本選手の好返球でサブロー選手が本塁でアウトになり、勝ち越すことはできません。
 直後の8回、続投する小林宏投手は先頭の平野選手に投手強襲安打で出塁を許します。しかし、続く赤星選手のバントが小飛球になって併殺に。続く新井選手も抑えました。
 その裏、タイガースはウイリアムス投手が登板。すると、左の福浦選手に代えて田中雅彦選手が代打に出ます。そして田中雅選手が四球を選び、大松選手は倒れたものの、井口選手も四球を選びます。
 ここで、橋本将選手の代打で竹原選手が出ると、タイガースは右のアッチソン投手を起用。しかし、最近は右相手でもスタメンに入る事が増えた竹原選手は、右中間を抜く2点適時三塁打を放ちます。ちなみに、これはプロ初の三塁打でした。
 ここで続く里崎選手が初球スクイズを決めます。前の前の打席で本塁打を放っているだけに、完全に無警戒なところをつき、貴重な追加点を挙げました。
 そして9回は荻野投手でなく、シコースキー投手が登板。先週もセーブがつかないとはいえ、9回を投げていたので、今後は抑えになるようです。そして、1安打を許すも、後は抑え、今季初セーブ。千葉が4対1で勝ち、今季交流戦初のカード勝ち越し並びに、対タイガース通算勝ち越しを達成。また、連勝も3に伸ばしています。観客数は連日の大入り満員となる3万18人でした。

 今日は久々に他カードの話も。まず、大阪ドームで行なわれた合併球団-東京ですが、2対2で迎えた5回に、東京が九者連続で安打、しかもいずれも単打という猛攻を見せます。そして、四球のあと、ガイエル選手の満塁本塁打で、木曜に千葉が達成した10打数連続安打に並び、続く飯原選手の二塁打で、プロ野球記録となる11打数連続安打を達成します。
 木曜にあの猛攻を見ていたときは、「こんなにアウトにならないなんて、二度とないだろうな」などと思っていたのですが、まさか三日後に同じような事が起きるとは思いませんでした。
 なお、この時点で12対2となった試合ですが、そこから合併球団が反撃し、9回裏に4点差に迫ってなお満塁と、一発同点の場面を作ります。しかし、ここで登板した林投手が抑え、そのまま東京が勝利。とはいえ、まさか5回の猛攻を見たときは、この試合にセーブがつくとは誰もが思わなかったでしょう。

 所沢で行なわれた埼玉-広島は埼玉が2点リードで終盤に入りますが、8回に広島が追いつき、そのまま延長に入ります。
 そして10回表に広島が勝ち越すも、その裏に永川投手が打たれて同点となります。
 そのまま4対4で迎えた12回裏、埼玉は先頭の栗山選手が二塁打を放ちます。続く中島選手を敬遠した後、中村選手が三遊間を抜きますが、当たりが強すぎて二塁走者は帰れません。しかし、これで無死満塁と絶好のサヨナラ機を迎えます。
 するとブラウン監督は、青木高投手に交代するとともに、左翼を小窪選手に代えます。そして、本職が内野の小窪選手は、外野でなく、二塁前に構え、ブラウン監督得意の「内野五人制」になります。
 そして、続く黒瀬選手の当たりは、投手を抜きます。本来ならそのまま二遊間を抜けてサヨナラになるところですが、これが二塁前にいた小窪左翼手の真っ正面。そのまま本塁封殺して一塁もアウトとなり、おそらくは史上初であろう「7-2-3のダブルプレー」が完成しました。そして、GG佐藤選手を敬遠した後、江藤選手を打ち取って4対4の引分けで試合終了。貴重なものをTVで見ることができました。

2009年06月14日 22:15