2009年09月23日

ファイターズスタジアム鎌ヶ谷で初観戦

 今日はファイターズスタジアム鎌ヶ谷で二軍の北海道-千葉の観戦に行きました。西船橋から武蔵野線に乗換え、船橋法典駅で降りると、バス一台が止まるだけの「ターミナル」があります。そこから「ファイターズタウン鎌ヶ谷」行きのバスに乗りました。
 今日は連休かつ鎌ヶ谷最終戦という事もあり、バス待ちの列はかなり長く、「ターミナル」をはみ出していました。
 そこからバスに乗ると、すぐに駅前の住宅街から外れます。そして、至る所に梨の果樹園がありました。このあたりは、梨の産地のようです。車内では、北海道の二軍選手による案内放送なども流れていました。
 そして20分ほどで球場に。二軍用なので小振りです。球場前は最終戦という事もあり、露店がかなり出ており、かなり賑わっていました。

 さて、テントにある券売所で入場券を買い、そこから行列に並びます。その行列は、ちょうど球場に沿って作られている道路にできており、最後尾はちょうどセンターの真後ろでした。
 狭い外野芝生席の向こうでは、千葉の投手達が練習しており、その様子がよく見えます。行列に並ぶのは基本的に苦手ですが、この行列はなかなかいいと思いました。特に、引退を発表した小宮山投手がずっと荘投手コーチと会話しているのが印象に残りました。
 しばらくしたら、マクドナルドのピエロが現れて、グリーティングを始めました。北海道とマクドナルドはいろいろ提携しており、今日も無料券を配っていました。その関係もあるのでしょう。率直な感想を言わせて貰いますと、白塗りのピエロに顔を近づけられたときは、少なからぬ恐怖感がありました。
 などと色々な事があって入場しました。席はバックネット裏三列目で、ウエイティングサークルのすぐ上でした。一軍の球場に比べると、客席とグランドが近いです。
 試合開始前に、鎌ヶ谷最終戦という事で、今季鎌ヶ谷で行なわれた試合に皆勤した35人の方の表彰がありました。当然ながら、高齢の方がほとんどでした。うち一人は、ここ10年間、全て皆勤とのことです。
 そして、何人かの人にはインタビューが行なわれたのですが、いずれも「鎌ヶ谷」について語っており、北海道に定着した一軍同様、二軍も鎌ヶ谷に定着している事が伝わってきました。

 試合のほうは矢貫投手と手嶌投手が先発。矢貫投手の名前は知りませんでしたが、調べたところ、社会人から来た新人で、今季ここまで2勝3敗・防御率は5点台後半でした。
 また、千葉の打順は、上から岡田選手・根元選手・竹原選手・ムニス選手・バーナムJr選手・神戸選手・青野選手・金澤選手・渡辺正人選手で、岡田選手とムニス選手以外は、いずれもマリンで見たことがあります。一方、北海道のスタメンでは今季の一軍出場があるのは、中田選手・今浪選手・村田選手・佐藤選手といったところでした。
 初回、1死から根元選手が四球を選ぶも盗塁失敗し、0点に終わります。するとその裏、先頭の市川選手が内野安打すると、犠打の後、二死から中田選手の打球は渡辺正選手のグラブを弾いて適時打となり、北海道が先制します。
 その裏、1死から神戸選手が右翼席に本塁打を放って追いつきます。相手右翼手がほとんど動かなかったほどの、完璧な当たりでした。
 追いついて貰った手嶌投手ですが、その裏、先頭打者に二塁打されると、四球二つで二死満塁に。ここで市川選手に右前に適時打を打たれます。二塁走者は竹原選手の好返球でアウトにしたものの、勝ち越しを許しました。なお、このホームでのクロスプレーですが、スタンドとの距離が近いこともあり、かなりの臨場感がありました。
 一方、立ち上がりはやや不安定だった矢貫投手ですが、3回以降は好投を見せ、千葉打線は内野ゴロの山を築かされます。
 手嶌投手は3回こそ中田選手を含む中軸を0点に抑えます。しかし4回、先頭打者に二塁打されると、2死三塁から市川選手に2ランを喫します。さらに続く打者に二塁打されたところで降板。3回2/3を7安打4失点という内容でした。
 同期入団かつ生年月日が同じ大松選手は四番に定着し、今日も5打点と大活躍でしたが、完全に大差がついた感じがあります。来季はプロとして正念場の年になりそうだと思いました。何とか頑張ってほしいものですが・・・。
 その後、二番手の木村投手が好投し、追加点を許しませんが、打線が矢貫投手を攻略できません。5回に青野選手がチーム2本目となる安打を放ちますが、金澤選手が併殺に打ち取られ、三人で終わります。
 そして9回も矢貫投手は続投。2死から根元選手が四球を選びましたが、最後は竹原選手が打ち取られて試合終了。これでこの鎌ヶ谷シリーズを連敗し首位の読売と1ゲーム差に。優勝するには週末に行なわれる直接対決で連勝するよりない、という状況になっています。

 試合中に印象に残った事の一つに、パンの移動販売がありました。北海道の二軍専用応援ユニを来た人が、パン屋でよく見るプラスチックの箱に何種類かのパンを入れて売りに来ました。そして、「今朝焼いたばかりのパンだから美味しいですよ」と言っています。おそらく、地元のパン屋さんが自ら売りに来ているのでしょう。ホットドッグを食べたのですが、なかなか美味でした。
 あと、北海道のほうは応援団が来ており、攻撃時には各選手用の応援歌を流していました。ところがこの選曲が奇妙で、鵜久森選手は「ラジオ体操のテーマ」、中田選手は「シャボン玉飛んだ」、佐藤選手は「翔ベ!ガンダム」と奇妙な選曲ばかりで、杉谷選手に至っては、「1970年代のNHK教育道徳授業用番組のオープニング」でした。なかなか凄いセンスの応援団だと感心(?)しました。
 帰りは、新鎌ヶ谷駅行きのシャトルバスに乗りました。かなり長い行列ができていたのですが、その行列に対し、北海道二軍マスコットの「カビー」がグリーフィングをしていました。また、地元の農家の方が梨や芋を売って歩いていました。折角だから芋を買ったのですが、かなり大きな芋二つで百円と、かなりお得な値段設定でした。
 二軍ならではの雰囲気と、地元密着ぶりを強く感じることができた、鎌ヶ谷での観戦でした。また機会があったら、行ってみようかと思いました。

 というわけで、今日は二軍観戦、昨日は仕事のため見れなかった福岡の2試合を簡単に。
 22日は高橋秀投手と渡辺俊介投手が先発。打撃好調の塀内選手が二番に上がりました。初回に西岡選手と塀内選手の連打で好機を作ると、大松選手の適時打で先制し、さらに橋本将選手の適時打などで一挙に3点を奪います。
 2回に福岡は早くも投手を交代し、神内選手を起用しますが、福浦選手の適時二塁打で追加点を挙げます。
 4点の援護を貰った渡辺俊投手ですが、2回から4回まで1点ずつ返されて1点差に。しかし5・6回はいずれも先頭打者に安打されながら0点に抑え、リードを守ります。
 福岡継投陣の前に3回以降は追加点が入らなかった打線ですが、8回にロングリリーフの和田投手から福浦選手が5号ソロを放ってついにダメ押し。渡辺俊投手は8回を9安打3四死球3失点に抑え、9回はシコースキー投手が二死無走者から安打と連続四球で一打同点の危機を作ってしまいますが、最後は松中選手を抑えて試合終了。5対3で勝ち、対福岡の勝ち越しを決めました。観客数は3万4千3百人ほどでした。

 23日は大場投手と大嶺投手が先発。上位打線は昨日と同じ顔ぶれで、下位の外野手に少々入れ替えがありました。
 初回、ともに四球の走者が盗塁で進み内野ゴロで生還と、お互い無安打で1点ずつ取り合います。
 そして3回に大松選手の適時二塁打で勝ち越すも、その裏、オーティズ選手の犠飛で同点と、序盤はシーソーゲーム模様でした。
 しかし4回、2死無走者から早川選手が内野安打で出塁すると、西岡選手が四球の後、塀内選手の適時打で勝ち越します。さらに福浦選手が四球を選んで満塁としたところで、福岡は神内投手を起用しますがこれが裏目に。大松選手が初球を弾き返すと18号満塁本塁打となり、一気に5点差をつけます。
 これで6勝目が濃厚となった大嶺投手ですが、その裏、連打で2・3塁とし、1死後に川崎選手のゴロを素手で取りに行こうとするも、弾いてしまってその間に1点が入ります。一度治療の後に続投しますが、オーティズ選手に適時打を打たれて3点差に。この回は投げきりましたが、ここで降板となりました。
 二番手には根本投手が登板。2イニングを1安打無失点に抑えます。そして7回から内投手が登板。7回は中軸を三人で抑えましたが、8回はいきなり連打されて降板。しかし代わった荻野投手が内野ゴロの間に1点を取られますが、後は抑えます。
 そして9回はシコースキー投手が三人で抑えて試合終了。カード勝ち越しを決めています。観客数は3万2千3百人ほどでした。

2009年09月23日 23:55