2009年08月08日

29年ぶりに高校全国大会を観戦

 1979年から80年にかけ、西宮市に住んでいました。そのうち80年夏には、甲子園にタダで入れる、という事もあり、何度も高校野球大会を観に行ったものでした。
 現在は、高校野球には関心がなかったのですが、金曜に関西出張に行く際に、相方が「土曜から甲子園では?」と言った事で、当時の事を思い出し、行くことにしました。
 というわけで、阪神電車に乗ったのですが、改札には「甲子園球場は満席です」という表示が出ていました。一方で、ホームでは「栄冠は君に輝く」が流れ、「是非ともお越し下さい」などとアナウンスされています。
 奇妙に思いましたが、どうせ次の目的地である大阪ドームまではまだ時間があるし、札止めで入れなくても、それはそれでいい記念だろう、と思い、甲子園で降りました。

 球場へ向かって歩くと、確かに尋常でない状態になっています。道には警備員がズラッと並んでいました。そして、「内野席は全て売り切れました。無料開放の外野席に行かれる方は・・・」と案内していました。もともと、外野席に行くつもりだったので、その案内にしたがって歩きました。
 ところが、入口近くの様子がちょっと変です。入口の近くで、いきなりビニール袋を渡されました。見てみると、ここに時計などの金属製品を入れてください、と書かれています。そこで前方を見たところ、空港にあるような金属探知機が設置されていました。野球場で金属探知機を見たのは初めてです。テロ予告でもあったのか、と思いました。
 そこで、空港でやるように、携帯などを袋に入れようとしたのですが、係員から「いいです」と声をかけられました。そして、そのまま金属探知機の下を通ったのですが、特に反応はなし。どうやら、もうスイッチが切られていたようです。
 そして、久々に甲子園球場に入りました。学生時代、夏休みにタイガース戦を観戦した時以来ですから、18年ぶりくらいです。
 外野席下段のほうは満席で、通路に立っている人もいました。しかし、上のほうには空席も見えたので、そちらに座ることにしました。途中、夏の甲子園名物である「かち割り」の売り子さんがいたので、29年ぶりに購入しました。ビニール袋に氷を入れてストローをつけただけ、というシンプルさは、当たり前ですが、当時と何ら変わっていませんでした。
 そして空いている席に座ったのですが、おりからの日差しでプラスチックの椅子は熱せられています。あまりの熱さに、先ほど買った「かち割り」を座布団代わりに敷いてみたのですが、それでも熱さは変わりません。一瞬、「熱が氷を伝わってきているのか」などと思ったほどでした。
 当然ながら、肌にも日が照りつけます。当初は1時間近くいるつもりでしたが、日焼け止めも塗らずにこんな所にいたら、大変な事になると思い、20分程度で退散しました。
 なお、札止めになった内野席ですが、かなり空席が目立ち、とくに一塁側アルプス席はガラガラでした。2試合目の以降の観戦者が券を買っているためだとは分かりますが、少々不思議な光景でした。
 試合のほうは、開幕戦の九州国際大付属対常総学院で、既に3点をリードしていた九州国際大付が、相手の犠打処理ミスなどで満塁とした後に適時打でダメ押しの8点目を入れた場面を見ることができました。あと、九州国際大付属の応援団が「アンパンマン」の主題歌を流していたのが印象に残りました。
 会場を出たら、ちょうど先ほどの金属探知機が撤収されていました。まだまだ2試合残っているのに、と不思議に思いました。あまりの混雑で苦情でも来たのだろうか、とも思いました。

2009年08月08日 23:50