2009年04月06日

サヨナラで開幕カード勝ち越し

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は小野投手とワズディン投手が先発。今日は西岡選手が足を痛めたという事で代わりに根元選手が九番遊撃に入り、三番には指名打者で橋本将選手が入りました。どうやら、今季は福浦選手は二番固定のようです。
 初回、小野投手は2死から二塁打されるも0点に抑えます。するとその裏、先頭の早川選手が安打し、1死二塁となった後に橋本将選手が得意の四球を選ぶと、2死後に里崎選手が今季初安打となる2点適時二塁打を放って先制。さらに続く大松選手が右翼席に1号2ランを放ち、いきなり4点を先制します。

 続く2回裏、先頭の今江選手が安打し、1死後に早川選手の打席で盗塁を仕掛けます。ここで、早川選手は盗塁を助ける空振りをしますが、それが手を離れて細川選手にバットが当たり、守備妨害ということでアウトになります。
 これに対し、バレンタイン監督は身振りを交えて「細川選手の捕球位置が悪いから打撃妨害」と思われる抗議をしていましたが、結局通りません。
 しかしそこから、福浦選手の安打と、橋本将選手の四球で満塁に。ここで適時打が出れば序盤で試合が決まるところですが、ワズディン投手が踏ん張り、追加点を挙げることができません。
 すると直後の3回表、小野投手は安打と四球で1死1・2塁に。続く栗山選手の右翼線を抜くかといった当たりは福浦選手が好捕しましたが、そこから中島選手が2点適時二塁打を放った後、中村選手が2ランと、初回とまったく同じパターンで追いつかれてしまいます。
 しかしその裏、1死から大松選手が四球を選ぶと、サブロー選手の安打で1・3塁に。ここで今江選手がきっちり犠飛を放ち、再びリードを得ます。
 直後の4回表、小野投手は先頭打者の歩かせると、赤田選手にセーフティーバントを決められ、無死1・2塁となります。ここで埼玉は強攻策に出ますが、片岡選手を右飛に打ち取り、さらに栗山選手を併殺と、この危機を凌ぎます。これで次の回を抑えれば勝利投手の権利を得る小野投手ですが、ここまで5安打4四球で球数83という内容だったこともあり、降板となりました。一昨日に清水直投手を引っ張って逆転された事も影響していたのかも知れません。
 その裏、千葉はこの回から登板の許投手に対し、2死1・2塁として里崎選手が左前打を放ちますが、栗山選手の好返球があり、福浦選手が本塁でアウトとなり、突き放すことができません。
 5回からは中郷投手が登板しますが、いきなり中島選手に安打されます。そこから、中村選手と清水選手を連続三振に打ち取りますが、GG佐藤選手に適時二塁打され、追いつかれます。しかし、中郷選手は6・7回は三人ずつで抑えました。
 一方、埼玉は6回から大沼投手を起用。7回に2死2塁と勝ち越し機をつくりますが、ここで大松選手を敬遠してサブロー選手勝負を選んだ埼玉ベンチの作戦が成功し、勝ち越せません。
 そして8回からは伊藤投手が登板。8回は三人で抑えますが、9回に二安打で2死1・3塁として、中村選手を迎えます。ここで千葉はシコースキー投手を起用。これが成功し、フルカウントから左飛に打ち取り、同点のまま9回裏を迎えます。
 その裏は2番から始まるということで、埼玉はグラマン投手を起用。しかし、先頭の福浦選手が安打をします。ここで、橋本将選手に代わり、竹原選手を代打で起用。さらに、代走で早坂選手が登場します。
 その早坂選手が初球に盗塁を決めると、竹原選手はバントの構えをします。それを意識しすぎたのか、グラマン投手が暴投し、無死三塁に。ここで埼玉は満塁策を採用します。
 このサヨナラ機に打席に入った里崎選手ですが、いい当たりながら二塁正面のライナーとなります。しかし、走者が戻っており、併殺にはなりません。そして、続く大松選手が右翼に犠飛を放ち、千葉が5対4でサヨナラ勝ちしました。観客数は2万4千3百人ほどでした。

 勝ったから良かったものの、初回に4点の援護を貰いながら小野投手がKOされ、三戦連続で先発投手が4失点かつ5回持たずの降板となりました。昨年の最大の問題点であった先発投手陣の不調が解消されておらず、そういう意味では不安が残る開幕三連戦となりました。
 その先発陣の不振を凌いだのが、今日投げた三人および、昨日好投した小宮山投手といった右の中継ぎ陣なわけです。そう考えると、三月に久保投手がトレードされた際の報道にあった「右の中継ぎが手薄な」などという報道がおかしかったことが改めて分かります。
 あと、報道といえば、開幕戦の時に書いたように、球場ではバレンタイン監督残留を目指す署名運動が行なわれています。主催者発表によると、既に2万人集まったそうです。ところが、それを報じたのは、八重山毎日新聞のみです。
 千葉から二千キロ離れた、八重山諸島のみで発行している新聞が記事にできるほどの情報ですから、東京のスポーツ紙並びに一般紙が知らないわけはありません。にも関わらず、二万人ものファンが賛同している事を黙殺しているわけです。
 なぜそんな事をするのかは、昨冬から続いている「瀬戸山大本営発表記事」を読んでいればだいたい分かります。いずれにせよ、それでは「報道」ではありません。
 まあ、これは今回の件、さらには野球に限った事でありません。そう考えれば、むしろ今回は、八重山毎日新聞というまともな「報道機関」があるだけ喜ぶべきなのかも、などと思いました。

 札幌で行なわれた北海道-東北はスウィーニー投手とラズナー投手が先発。初回に中村紀選手に移籍1号となる2ランが出るなど、東北が序盤で4対0とリードします。ところが4回にスレッジ選手が2ランを放つと、さらに北海道打線が爆発し、合計6連打で6点を挙げ、一気に逆転します。
 直後に東北が中村紀選手の適時打で1点差としますが、そこからは双方の継投陣が好投し、1点差のまま9回になります。
 そして、北海道は新守護神となった武田久投手を起用しますが、いきなり鉄平選手に二塁打され、さらに捕逸で三塁に。そして1死後にまたもや中村紀選手が適時打を放って、ついに追いつきます。
 その裏、北海道は先頭の稲葉選手が死球で出てサヨナラ機を作りますが、活かせずに延長に入ります。
 そして11回表からは坂元投手が登板しますが、先頭の鉄平選手に二塁打され、1死後に中村紀選手が適時二塁打と、9回の再放送みたいな展開で東北が勝ち越し。さらに、守備固めで入っていた牧田選手にまで適時二塁打が出た上に押し出しもあり、一挙に3点差とします。
 その裏、北海道も連打で無死1・2塁としますが、反撃もそこまで。9対6で東北が勝ちました。試合時間は5時間1分、観客数は3万4千2百人ほどでした。
 福岡で行なわれた福岡-合併球団は杉内投手と岸田投手の先発で投手戦に。7回にカブレラ選手のソロで均衡が破れますが、その裏、松中選手のソロですかさず福岡が追いつき、そのまま延長に入ります。そして10回裏に1死2塁から本多選手がサヨナラ打を放ち、福岡が2対1で勝っています。観客数は2万9千5百人ほどでした。

 大阪ドームで行なわれたタイガース-東京は福原投手と川島亮投手が先発。初回に東京が2点を先制しますが、その裏にタイガースが3点を取って逆転。しかし直後の2回に川島慶選手が2試合連続となる2ランを放って逆転します。
 その後、東京が追加点を挙げ、4点差にしますが、7回から登板した救援陣が誤算で、タイガースが反撃して2点を返し、さらに8回も無死満塁とします。長打出れば一気に逆転、というところでしたが、犠飛による1点に止まり、9回は林投手が抑え、東京が7対6で連勝しています。観客数は3万3千4百人ほどでした。
 名古屋ドームで行なわれたドラゴンズ-横浜はチェン投手と小林投手が先発。初回にドラゴンズが4点を先制し、一方、チェン投手は走者は出しますが、0点に抑えます。そして、中盤に追加点を挙げて完封リレーをしたドラゴンズが6対0で勝利。横浜はこの3連戦で1点しか取れず24イニング連続無失点と、開幕早々打線が重傷です。観客数は3万7千6百人ほどでした。
 東京ドームで行なわれた読売-広島は東野投手と篠田投手の先発で投手戦に。6回に読売が先制しますが、1対0で迎えた9回に登板したクルーン投手の制球が定まらず、四球二つで1死1・2塁として降板。代わった山口投手相手にカープが重盗で2死2・3塁とした後、梵選手の適時打で追いつきます。
 そして延長戦でもお互い譲らず、そのまま1対1で引き分けています。観客数は4万2千2百人ほどでした。

2009年04月06日 00:08