2020年08月30日

藁人形論法の見本

 有名な詭弁の一つに「藁人形論法」というものがあります。
 誰も言っていない「間違った言説」を勝手に作り出し、それを「論破」することにより、自分の言説の正しさを主張する、というものです。
 今年に入って、この藁人形論法を駆使する人が増えています。
 皆、判で押したように「日本に住む1億2千数百万人の人にPCR検査をしたら大変な事になる。だからPCR検査を広げるべきではない」と言っています。
 この前段部分の「「日本に住む1億2千数百万全ての人にPCR検査」を主張している人など基本的にいません。にも関わらず、その誤りを批判する事で、自分の主張である「PCR検査抑制」を成立させようとしているわけです。
 これほどあからさまな「藁人形論法」もないよな、と呆れました。
 もしかしたらそのうち、藁人形論法の別名として「1億2千万人全員PCR検査論法」という言葉ができるかも、などと思っています。

2020年08月30日 23:02