2018年10月27日

延長18回

 大リーグのワールドシリーズで、延長18回・7時間20分もの試合が行われました。
 最初にこのニュースを見た時、観客の集中力は持たなかっただろうな、とまず思います。
 そして、交代要員が足りなくて、翌日に先発する予定の投手まで起用したそうです。
 つまり、この延長戦のせいで、他の試合にまで悪影響を与えたわけです。
 そう考えると、延長18回までやる事に意味はあったのだろうか、と言わざるを得ません。
 かつては、このように際限なく延長を行うか、打ち切って引き分けもしくは再試合にするよりありませんでした。
 しかしながら、しばらく前に、タイブレークという制度が開発されました。それによって得点を入りやすくし、延長を短縮しつつ勝敗が決まりやすくなるようにしたわけです。
 それでうまくいっているのですから、この制度を大リーグや日本のプロ野球でも採用すればいいのでは、と率直に思いました。
 その結果、このような観客にも選手にもよろしくない「延長記録」がなくなる事を願っています。

2018年08月22日

酷使を美談にする異常さ

 高校野球の決勝が大きく話題になりました。
 片方の高校の投手が、一回戦から準決勝までずっと完投して勝ち上がり、マスコミのその投手の事を大々的に取り上げています。
 繰り返し書きますが、熱中症の危険があって激しい運動を控えると告知される気温のなか、真っ昼間の屋外球場で野球をやること自体がおかしいのです。
 ましてや、その中で圧倒的に激しい運動を強いられる投手を、一人しか使わないなど、虐待の一種だと断言できます。

 加えて言えば、この高校の快進撃が「美談」になったのは、決勝まで勝ち進んだからです。
 もし仮に、この高校が、投手の健康や将来を考え、複数投手でローテーションを回す体制を取り、その結果、エースが投げない試合で負けたらどうなったでしょうか。当然ながら、マスコミは見向きもせず、美談などは一切書かれなかったでしょう。
 そうせずに酷使をした結果、「美談」が生まれたわけです。これは極めておかしいのではないか、と改めて強く思いました。

2018年08月13日

やれば出来るかもしれないが、無理すれば壊れる

 高校野球が行われています。一度ならず書いていますが、TV局の「熱中症警戒サイト」において、毎日「激しい運動は控えよう」と表示されている兵庫県阪神地区の屋外球場で、「激しい運動」をさせる事そのものが異常です。
 そのただでさえ異常ななか、一試合で投手に184球投げさせるという酷使が行われました。
 春先に行われる世界最高峰を争うWBCでは、最大でも100球という球数制限があります。それを考えれば、この炎天下での184球がいかに異常な事であるかは明白です。
 ちなみにこの高校、4年ほど前に、やはりエースを酷使して話題になりました。その酷使が響いて、そのエースはプロ入りしたものの、3年間でわずか5勝という成績しか挙げられていません。
 ところで、この高校が甲子園で活躍すると、その学園歌である「やればできるは魔法の合言葉」という歌詞がよく話題になります。
 確かに「やればできる」のかもしれませんが、そのあとの事を全く考えていないのでは、と言わざるを得ません。
 ちなみにこの学校、自分の相方の母校です。その学園歌は国語教師が作詞し、相方も授業を受けたそうです。しかしながら相方は、その教師の事をけなすことはあれ、褒めたことは一度もありません。

2018年07月17日

プロ野球球団オーナー変更?

 洋服販売大手の「ZOZOTOWN」の社長がプロ野球球団保有を宣言していました。
 本社も物流拠点も海浜幕張近辺にある会社です。ある時期から、幕張本郷周辺でも、「ZOZOTOWN」と行き先に書かれた、窓が真っ黒な従業員輸送バスが走るようになりました。
 そして、美浜区にある野球場にいて、ネーミングライツを持っていたQ社が5年残っていたにも関わらず、一昨年契約を打ち切り、直後に「ZOZO」がネーミングライツを取得しています。

 それを考えれば、「ZOZOTOWN」がどの球団を保有しようとしているか、自ずとわかってきます。
 自分も、2009年までは、その球団を熱心に応援していました。しかし、その年に起きたバレンタイン監督解任事件並びに、球団幹部の暴言などに呆れ、応援をやめました。
 もし自分の想像通りの結果になったら、本拠地ユニフォームが変わってしまう事は間違いありません。
 そうすると、1995年にバレンタイン監督の主導でデザインされ、2005年の優勝・日本一・アジア一を経て現在まで使われている、ホームユニフォームがなくなってしまうでしょう。
 それが決まると、ちょっと寂しくなるだろうな、とは思いました。

2018年06月29日

ルールと戦術

 サッカーW杯予選最終戦が色々と話題になっています。
 中継は見ていないのですが、攻めて行ってカウンター取られて失点したり、その過程で反則を取られたら予選通過できなくなるから、攻撃をしなかった、という展開だったようです。
 同一勝ち点の場合、得失点差やイエローカードの数で順位が決まる、というルールでやっているのですから、勝ち上がるためにそうするのは当然なのでは、と思いました。
 もしこれが、同一勝ち点の場合は、得点数が多い方、それも同じ場合は、シュートの数が多い方、というルールだったら、どんどん攻めていった事でしょう。
 にも関わらず、ルールでなく、戦術を批判する、というのはどうなのだろうか、と思いました。
 もっとも、自分は日本代表にはまったくもって興味がありません。加えて言えば、サッカーを大々的に取り上げる報道が大嫌いです。一日も早く終わってほしいものだと思っています。
 それだけに、多くの人が言うように「ボールまわしなどせず、果敢に攻めていくべきだった」と思っているのもまた事実です。その結果、予選落ちしてくれたら万々歳でしたので…。

2018年04月05日

「伝統」と時代遅れ

 相撲巡業の土俵上で倒れた人を、女性のお医者さんが土俵に上がって救助したところ、行司が「土俵から降りて下さい」と救命活動中にアナウンスし、さらに、救助が終わったあと、「清めの塩」を大量にまいた、というニュースを見ました。
 「女性は穢れているから土俵にあげてはいけない」という「相撲の伝統」があるから、というのが理由だそうです。
 しかし、その考え方そのものが、今では歴然たる女性差別であり、まともな社会では通用しない考え方です。

 ちなみに、「相撲の伝統」で有名なものに、「上位者は下位者に暴力をふるっても許される」というものがありました。
 1945年までの暗黒社会だった日本では当然の事ですが、もちろん、今の世の中でそれをやったら「傷害事件」以外の何物でもありません。
 実際、この「大相撲の伝統」を実施し、傷害致死で実刑判決を受けた親方がいました。しばらく前にも、「大相撲の伝統」を実践した結果、引退に追い込まれた横綱もいました。
 暴力が許されないのと同様に、女性差別も許されるものではありません。つまり、「土俵上は女人禁制」などという「大相撲の伝統」は、「上位者が下位者に暴力をふるってもいい」と同様に、もはや一刻も早く撤廃すべきものなのです。
 ついでに言えば、「外国籍の力士は引退しても親方になれない」もそのものズバリの国籍差別で、今の社会に通用するものではありません。即時撤廃すべきです。
 かつて相撲が好きだった者として、一日も早く、この異常な「大相撲の伝統」が撤廃されることを強く願っています。

2018年01月27日

「美談」にできないもの

 大相撲で優勝した力士に関して、「師匠との絆」という感じの「美談」を取り扱った記事をマスコミが流していました。
 しかしながら、その「師匠」については、数日前の報道で、部屋で悪質な暴力事件があったのに、それを公表しなかった事、さらには被害者に対して不適切な態度を取った事が明るみになったばかりです。
 そのような非常識な人物を「素晴らしい師匠」的な感じでもてはやす記事を見た時は、心底呆れました。
 モンゴル人だと、いくら輝かしい優勝記録を立てても、使う技だのインタビューでの言動などをあげつらって「品格がない」などと中傷しているわけです。それが、日本人の親方だと、弟子が一回優勝しただけで、不祥事などなかったかのように持ち上げるのです。
 相撲界も、それを取り巻く報道界も、異常ぶりに拍車がかかっていると思いました。
 まあ、報道のおかしさは、相撲に限った事ではないのですが…。

2018年01月06日

ルールに則った技を出して批判?

 「白鵬関が稽古で張り手を使った」などというニュースを見ました。
 なんでも、一部に「横綱が張り手やかちあげを使うなどというのはおかしい」などという声があり、それを横綱審議委員会が「苦言」を呈したそうです。
 それを無視して稽古で張り手を使った白鵬関が、あたかも悪いことをしたように各マスコミは書いていました。
 しかし、白鵬関はルールに則って技を出しているわけです。それのどこがいけないのか、理解に苦しみます。
 たとえば、張り手でも、両方同時に放つのは、危険なため、禁じ手となっています。逆に言えば、白鵬関の出す技は、問題がないから、ルールで禁止されていないわけです。それを、横綱審議委員会だの一部のマスコミだのが「横綱にふさわしくない」などと勝手に決めつけていちゃもんをつける事のほうが異常ではないでしょうか。
 本当に張り手やかちあげが問題なら、ルール改正して禁じ手にすればいいだけです。それをしないで、あたかも白鵬関が使うのはよくない、とするのは、特定の一個人に対する悪意以外の何物でしかないと言わざるを得ません。

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