「ソーシャル」と「フィジカル」
コロナ禍以降、「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」という言葉が頻繁に使われるようになりました。
自分から口にする事はありませんですが、行政などが発表する文書で、この言葉を当たり前のように読んでいました。
しかし、先日読んだ雑誌にあった論文で、「ソーシャル」でなくて「フィジカル」のほうが適切だ、という問題提起がありました。
言われてみれば確かにそうです。「ソーシャルディスタンス=社会的距離」を取る、というのは、単に「三密」を避けるだけでなく、社会生活において距離を取ってしまうことになってしまいます。
そうすると、社会的距離を取った結果、その人が社会的に孤立することになりかねません。
必要なのは、身体的接触を避けて、感染の危険性を下げることです。だから正しくは「フィジカルディスタンス=肉体的距離」と言うべき、という事が書かれていました。
深く納得すると同時に、それまで「ソーシャルディスタンス」に違和感を覚えなかった自分の鈍感さを痛感しました。
2020年07月18日 22:06