2020年08月19日

「怒り」の功罪

 「怒る」というのはある意味非常に便利な行為です。
 顔を真赤にして怒鳴り散らせば、どんな非常識や非論理的な事を言っていても、相手は引いてしまい、怒った人の主張がその場では通ってしまいます。
 負ける可能性があるとしたら、相手も同じように怒り出して暴力沙汰になって殴り負けてしまうくらいしかありません。
 ただ、その場では「勝利」できますが、長期的に見ればどうなのでしょうか。
 繰り返せば、「あの人は、どんな正論を言われても気に入らなければすぐに怒り出すから、どんなに有益でも、気に触ることは言わないようにしよう」となってしまいます。
 その結果、人として向上する機会は怒れば怒るほど減るわけです。
 ちなみに自分もたまに感情的になってしまうことはあります。そういう時は、相手ではなくて、壁などに向かって、声を出さずに怒りを発散します。
 そうすると、不思議に冷静になり、思考力も戻り、相手にも迷惑をかけずにすみます。
 というわけで、この「エア怒り」を重宝しています。

2020年08月19日 23:31