2020年10月20日

18年という時間

 コロナ禍から政府の分科会などに所属してよく重要な発言をする人の評判が芳しくありません。
 自分は専門的知識を持っていないので、その発言自体を論じることはできません。しかしながら、少なからぬ専門家がその発言を厳しく批判しています。
 一方で、その人は、2002年のSARS流行のときは、非常に適切な判断をして、日本を感染から守った、と複数の専門家が発信していました。
 18年前にそれほどの活躍をした人がなぜ…とちょっと不思議に思ったものでした。
 しかしながら、自分の事を思い出し、その疑問は解決しました。

 自分が18年前にやっていた仕事を今やれ、と言われてもまともにこなすことはできません。
 この18年間で何度か仕事が変わり、当時やっていた仕事とは全く違う事を生業にするようになったからです。
 18年前は、当然ながら自分のいる業界に関する様々な知識を持っていました。
 しかし今は、当然最新情報はわかりませんし、かつて持っていた知識も使わなかったためほとんど忘れています。
 18年というのはこれだけ人間を変えるのです。
 その専門家も、大活躍してから18年間の間、いろいろと変化していったのでしょう。
 ただ、残念ながら、その変化は、その人の評価を下げるものだったようです。
 ちなみに自分については、18年前にできていた事ができなくなったのは残念とは言えるが、それからの18年で得たもののほうが大きいし、今の仕事が充実している、という認識です。

2020年10月20日 23:45