衰退の原因
さまざまな指標が示していますが、日本の技術力は明らかに衰退しています。
20世紀後半は、「世界に冠する日本の技術力」を誇っていました。その頃は、働く人には安定してかつ着実に上昇する給料と待遇がありました。
また、学問の世界でも、大学の自治が守られ、学者はお金の心配なく様々な研究ができました。
しかし、今世紀に入り、「先進国」では唯一となる実質賃金が下がり続ける国となり、学問への予算は削られる一方、大学への干渉は増えました。
そんな事をしたら、「世界に冠する日本の技術力」が低下するのは、普通に考えれば分かる話です。
しかし、今にして思えば、20世紀後半の偉い人たちは、「日本民族は優秀だから技術力も世界一だ」と大きな勘違いをしていたフシがあります。
だからこそ、そのような事をして、日本の技術力を地に落としたわけです。
おかげで、スマホもパソコンをはじめ、さまざまな「国産」が競争に敗れる時代になりました。
しかしながら、今の偉い人たちは、いまだにその事実を認識できずに、「日本民族は優秀だから…」という考えを持ち続けているとしか思えません。
そしてますます、働く人の待遇悪化と学問軽視を進めようとしています。
そのような「偉い人」たちがのさばり続ける限り、日本の技術凋落は、さらに加速度を増すこと、間違いないでしょうね。
2020年10月19日 22:25