2020年06月04日

ユーザーインターフェースの退化

 インクジェット複合機の入れ替えを行いました。
 同じメーカーの後継機みたいな感じの機種にしたのですが、操作方法は色々と異なっていました。
 特に驚いたのは、「カラー」「モノクロ」のボタンがなくなっていた事です。
 このボタンを使えば、ワンタッチで、カラーコピーと白黒コピーを切り替えることができました。
 ところが、後継機種では、小さい液晶のメニューがあり、そこからボタンを4回押さないと、カラーとモノクロを切り替えることができません。
 そして、初期設定はカラーですから、これだと、本来モノクロでいいコピーでも間違ってカラーコピーしてしまう事例が増えること間違いありません。
 もちろん、カラーコピーをすればするほど、インクの減りが早くなります。その結果、インクの売上が増え、会社の利益も増えるわけです。
 とはいえ、それは利用者に不必要な出費をさせての儲けなのです。
 大手メーカーでもこのような儲けのために、ユーザーインターフェースを退化させる、というのはちょっとした驚きでした。
 こんな状況で海外メーカーが本気で参入したら、携帯やパソコンのように、日本メーカーのプリンタもあっという間に駆逐されるのでは、とも思いました。

2020年06月04日 23:24