過剰な競争がもたらすもの
競争が進歩につながると考えている人が少なくありません。
確かに、競争に勝つ事を目的にした結果、能力を高める人がいるのは事実です。
しかし一方で、競争に勝ちたい意識が高まると、相手の足を引っ張ることによって勝利を得ようとする人が出てきます。
実際、手っ取り早く競争に勝つには、そちらのほうが効率的なので、これはある意味必然です。
その結果、競争相手どころか、周りの人まで不幸にしてしまう事も多々あります。
一方、能力向上において、競争は必須なのでしょうか。
自分はそうは思いません。
実際、これまで自分が身に着けてきた知識や技術を顧みても、競争に勝つために身に着けたものはありません。
自分の能力を高めたいとか、誰かの助けになりたいと思って習得してきたからです。
それによって別の誰かの上に行きたい、という動機はありませんでした。
誰かを上回るためではなく、自分や他人に役立つために能力を磨くべき、という考えが一般的になれば、過剰な競争も、勝つために足を引っ張ることもなくなるのでは、と思っています。
2020年06月02日 23:51