2020年03月01日

嘘つきの末路

 寸借詐欺師が職場に来ました。年齢は60代後半という感じです。
 地元で不当な差し押さえをされてお金がないから、今晩の宿泊代を貸してくれ、などと言ってきました。
 しかしながら、話を聞けば聞くほど矛盾だらけ・ツッコミどころだらけです。
 もちろん、自分の職場は金融業ではないので、丁重にお断りしました。
 すると今度は、職場に来た際に、ドアにぶつかってメガネが壊れたから弁償しろ、と恐喝を始めました。
 面白いことに、本人が「壊れた」と主張するメガネには傷一つありません。せっかくだから、デジカメで証拠写真も撮ったのですが、それでも「弁償しろ」と主張してるのだから驚きました。
 ちなみに、住所を尋ねたところ、先刻は地方都市在住という設定だったはずなのに、職場近くの住所をスラスラと書いていました。

 冷静に見ればコントの域に達しているのですが、本人は本気で、これで詐欺や恐喝ができると思っているようです。
 そして、その矛盾だらけで、にも関わらず平然と嘘を連発する姿を見て、ここ数年関わった、二人の嘘つきの事を思い出しました。
 いずれも、「こいつ、嘘をつかないと死んでしまう病気にでもかかっているのか?」と思えるくらい、突拍子もなく、またバレバレの嘘を平然とつくのです。
 さらに、嘘つきに加え、他人の心身を躊躇なく傷つける、というのも共通しています。今回出会った詐欺師も同様で、金を得るためなら、他人に恐怖感を与えることを躊躇しません。
 おそらく、この詐欺師も若い頃から嘘ばかりついて過ごしていたのだろうな、と思いました。
 その結果、こんないい年こいて、こんな醜い手段で金を得るような人生を過ごしているわけです。
 あまりの酷さに、哀れみすら感じました。同時に、ここ数年、自分が関わった嘘つき二人も、この詐欺師と同じ末路が待っているのだろうな、とも思いました。

2020年03月01日 22:27