2020年04月02日

ネット環境の退化

 コロナウイルス対策として、大学がネット授業に切り替える、という動きが出ています。
 それに対し、「スマホの通信代がかさむ」という声が出ていました。
 その記事を見た時は、時代の変化を感じさせられました。
 20年ほど前、ADSLの普及がはじまり、「定額でインターネットにつなぎ放題」が当たり前になりました。その後、光ファイバーが普及し、さらに広帯域で「つなぎ放題」になったわけです。
 ところが、ある時期から傾向が変わってきました。光ファイバー接続でも、「ライト」という、つなぎ放題より安い基本料金で、そこから従量課金する仕組みが出てきました。
 スマホも同様で、さらには通信量が多いと、速度が落ちるという仕組みまで出てきました。
 つなぎ放題が普及し始めたときは、「適切な料金で使い放題なのが当然」という時代になったと思っていたのですが、そこから逆行している感じです。
 実際、他国と比べても、日本の通信インフラの順位は下る一方です。
 通信会社にも色々な理由があるのでしょうが、この誰でも使える「つなぎ放題」を維持できなくなった事も、日本の衰退を示していると思っています。

2020年04月02日 23:46