2020年03月11日

9度目の3.11

 今日であの大震災と原発事故から9年が経ちました。
 当時は会社のシステム管理者をやっており、システム入れ替えでベンダーさんと打ち合わせをしていました。
 その時に、これまで経験したことにない揺れが起きました。書類棚が波打つように動いていたのは、昨日のことのように覚えています。
 震源が東北だとわかり、まずは松山に帰省中だった相方は無事だな、と安心しました。
 続いて心配したのは、当時、我が家の近くに住み、部屋に4つも本棚を置いていた弟の事でした。
 携帯もつながらず、PCメールも届かず、本当に心配したものですが、夜になって安全が確認され、心底ほっとしたものでした。
 総武線は完全に止まり、幕張本郷の家に帰るのは不可能だったので、当時、港区にあった実家に、四谷から歩いて行ったものでした。
 途中、六本木で、やけになったのか、飲み屋で盛り上がっていた人の事なども覚えています。

 震災の翌年にその会社を辞めました。退職後しばらくして、会社は四谷から移転しました。
 また、実家も売却して両親は引っ越しました。
 そして、無事を確認して心底安心した弟は、4年半近く前に世を去りました。
 また、原発事故を機に、色々と自分も変わり、それが現在につながっています。
 9年間でこれだけ変わったのだな、と改めて思いました。
 もっとも、相変わらず、幕張本郷で相方と二人で過ごしているわけで、変わっていなものもまたあります。
 また、原発事故の被害はいまでも全く収まっていません。福島第一原発は相変わらずですし、多くの被災者の方は、生活を奪われたままです。
 いろいろ変わった事もあれば、当時から変わっていないこともいろいろあるな、などと思った、9年目の3月11日でした。

2020年03月11日 21:27