2019年10月19日

「頑張りが足りない」という考え方

 物事がうまくいかないときに、「頑張りが足りないからだ。もっと頑張ればうまくいく」と主張する人がいます。
 しかし、この指摘は間違っていると思っています。
 たとえば、普通なら一人で持てないほど重いものを運ぶ時、全力を振り絞って頑張れば持てる、という事はあります。しかしながら、その「頑張り」には、腰などを痛めたり、物を足に落とすなどのリスクが生じるわけです。
 したがって、この場面で必要なのは「頑張り」でなく、二人以上で運搬するとか、機械を用いて運ぶ、なのです。
 物事をうまくいかせるには、無理せずに行う方法を考えるのが正しい道です。それを考えずに、「頑張ればできる」というのでは、一度くらいは成功するかもしれませんが、ほとんどは失敗する上に、「頑張った人」に多大なリスクが生じると思っています。

2019年10月19日 22:46