2019年08月22日

騙す方も騙されるほうも喜ぶ商売?

 今世紀に入ってから、本屋の一角に「崩壊する中国経済」だの「お先真っ暗の韓国経済」だの「中韓の没落と対象的に日本経済が栄える」などという本が積まれるようになりました。
 これらの本に書かれた「予言」は何一つ実現していません。しかしながら、「嘘の予想を書くな!」などと出版社や著者にクレームが殺到した、などという話は聞きません。
 そして、同じ著者が同じ「予想」の本を出し続けているわけです。という事は、商業的には成功しているのでしょう。
 大外れの「予想本」が売れ続ける、というのは奇妙なものです。
 まあ、その類の戯言本を読んでいる人は、別にその本を今後の経済を見る指標に使っているわけでなく、自分の持つ中韓への悪意を補強してくれる事が嬉しくて買っているのでしょう。
 かなりみっともない「ビジネスモデル」ですが、それが成立してしまう、というのが今の日本の現状なわけです。
 一刻もはやく、このようなみっともない商売が廃れる事を願っています。

2019年08月22日 21:24