2019年06月18日

「悪気はない」という言葉の無意味さ

 他人を苦しめたり、嫌な思いをさせた人間がよく使う言い訳に「悪気はなかった」というものがあります。
 困ったことに、それを真に受けて、「彼は悪気がなかったのだから許してやってくれ」などと「仲介」する人間が現れたりします。
 しかし、加害者の「悪気の有無」など実は何の意味がありません。
 ストーカー行為においても、被害者に対する「強い好意」や「愛情」を加害者は自覚しています。しかしながら、それは被害者にとっては迷惑なだけです。
 「悪気はなかった」も同様です。本人が悪いことをしていると思っていなくても、被害者は精神的や肉体的な苦痛を味わうわけです。しかも、精神的な傷となれば、何年、何十年とその被害は続きます。
 その結果が全てであり、加害者の自己認識を根拠に免罪するなど、ありえないことです。
 加えて言えば、他人を苦しめておきながら「悪気はなかった」などという人間は、善悪の感覚が正常ではなくなっているわけです。
 そんな危険な人間を放置しておくと、さらに被害者は増え続けるでしょう。
 したがって、「悪気はなかった」などと言う輩については、むしろ加える処分をより厳しくするのが正しい対処法だと思っています。

2019年06月18日 23:13