夢を語りすぎると
最初に転職して二年ほど、自称「ベンチャー企業」で働きました。
ちなみに、先日、久々にその会社のサイトを見たら、まだ「ベンチャー企業」を名乗っていました。
創業が1995年だったので、四半世紀ずっと「ベンチャー企業」なわけです。
基幹商品が動いているあるサーバーの保守契約費をケチって、サーバーダウンをした時に顧客に大きな損害を出すなど、素人レベルの会社でした。
それが四半世紀ももったのは、創業者である社長のハッタリでした。
「夢を語るのが大切」などと社内で公言しながら、技術的な裏付けのない計画を堂々と語り、それでカネを集め、自転車操業的に会社をもたせていました。
それで四半世紀もやっていけるのですから、ある種の才能かもしれません。もちろん、零細「ベンチャー企業」を続けるだけの才能であり、そこから一歩も先に進めないわけですが…。
2年弱のつきあいでしたが、「出来もしないことを言えば、騙される人はいる。だが、しょせんは一時しのぎだから、やはり、出来もしない事を言うべきでない」というのが、その会社で得た財産(?)だと思っています。
2019年06月15日 22:13