2019年09月12日

停電が復旧しない

 台風から4日経ってやっと、我が職場の人たちの停電・断水は解消されました。
 しかしながら、南房総や伊豆諸島など、停電が続いている地域は多々あります。いまだに復興の見込みすら経っていません。
 もちろん、送電線の鉄塔が倒れるなどといった、「想定外」の被害だった、というのもあるのでしょう。
 しかし、電力会社にしろ、行政にしろ、根本的な要因として、人不足があるのでは、と思っています。
 電力会社の話ですと、検針する人すら、偽装請負の「個人事業主」になっているそうです。
 また、行政でも非正規化と正職員の長時間労働の話をよく聞きます。自分の大学の後輩にも100時間残業して休職した県庁職員がいました。
 そんな状況では、普段ならなんとか回せるのかもしれませんが、このような大事件が起きたら、完全にキャパオーバーになってしまいます。
 ここ30年近く、日本は「人減らし合理化」が素晴らしいことと扱われ、どんどん人を減らし、人件費を削っていきました。その結果起きているのが現在の状況だと思っています。
 この考え方から脱却しない限り、今後、増え続ける災害に対する回復力はさらに下がっていくこと間違いないでしょう。

2019年09月12日 22:53