2019年05月28日

99.9%の人にとって迷惑でしかないキー

 ワードを使っていたら、文字の挿入ができなくなった、というSOS電話がかかってきました。
 そこで、「Insert(INS)キーを押してください」と回答し、解決しました。
 このキーを押すと、「上書きモード」になり、通常だったら文字やスペースが挿入される操作をすると、そこにあった文字が置き換わってしまいます。
 まだWindowsが普及する前のDOS時代のワープロでは、この機能は重宝されていました。当時は、消したい文字をマウスで選択して一気に削除する、という機能がなかったからです。

 しかし、Windowsが普及した四半世紀前から、普通にパソコンを使う人にとって、この「上書きモード」は不要になりました。やりたければ、上書きしたいところを数秒かけてマウスで選択すればいいだけだからです。
 ところが、なぜかいまだにこの「Insert(INS)キー」は残りつづけ、こうやって、間違えて押してしまった人をパニックに陥れてしまっています。
 同じく、知らずに押した人を困らせる「NumLockキー」ともども、普通にWindowsパソコンを使っているほとんどの人にとって、何の存在価値もありません。むしろ、このように、存在するだけ迷惑です。
 にも関わらず、いまだにパソコンに標準装備されているのですから、本当に困ったものです。いい加減、これらのキーの存廃を検討すべきだと、かなり前から思っています。

2019年05月28日 23:29