2019年03月07日

エコノミックアニマル

 今となっては死語となった言葉の一つに「エコノミックアニマル」という英語があります。
 20世紀の間、驚異的な経済成長を遂げた日本ですが、同時に、金儲けのためになりふり構わない、というやりかたがアメリカを始めとする諸国から批判されていました。その金儲け最優先を揶揄してつけられた言葉です。
 しかしながら、日本の経済成長が終わり、それどころか、慢性的に経済が後退するようになりました。
 その結果、もはや諸外国にとって「エコノミック」でくなってしまった日本は、「エコノミックアニマル」ではなくなってしまったわけです。
 しかしながら、相変わらず、多くの会社は、金儲けのためになりふり構わない姿勢を強めています。
 しかも、大手携帯会社が高齢者を騙して儲けたり、大手電機メーカーが陰湿なリストラをやって利益を挙げたりしているわけです。
 他国は驚異と思っていないから「エコノミックアニマル」とは呼びません。しかしながら、経済が後退するのと比例して、その「エコノミックアニマル」ぶりはより酷くなっているよな、と常日頃思っています。

2019年03月07日 23:20