「時代」という概念
なんでも、今月末で「平成時代」なるものが終わりを告げるそうです。
その一つ前は「昭和時代」というのがあったそうです。
しかしながら、「昭和時代」なるものの最初の20年間は専制的で他国を侵略し、その結果、多くの人々が殺し殺されたという日本史上最悪の暗黒時代でした。
その後、戦争に破れ、問題は多々あったものの平和国家としての地位を確立したのがその後の44年間だったわけです。
この二つを「昭和時代」として一括りにするのは、どう考えても無理があります。
同様に、「天皇が代わった」という理由だけで、1989年1月7日からを「別の時代」と設定するのも無理がありすぎます。
一人の人間が死んだり引退したりすることによって「時代」が変わる、などという事は歴史的にありえない話なのです。
にも関わらず、今、マスコミでは「時代の終わり・始まり」なる「報道」が氾濫しています。
歴史感覚はもちろん、国民主権という事も理解できていない、と言わざるを得ないと思っています。
2019年04月18日 20:30