2019年02月18日

ネットのデマが新聞社の公式サイトにそのまま掲載

 デマを流すことで悪名高いタレントが、またツイッターで事実と180度異なるデマを流しました。
 すると、それを検証もせずに、日刊スポーツと報知が記事にして公式サイトに掲載しました。さらに、日刊スポーツのサイトに掲載された記事は自動的に朝日新聞のサイトにも転載される仕組みになっていたらしく、そちらにも載ってしまいました。
 ネットでは直後からデマの指摘があり、それを受けて、各新聞社も記事を削除したり訂正しました。
 元となったデマツイートの内容は、ある個人や団体の名誉を不当に毀損するものです。にも関わらず、新聞社が検証もせずに公式サイトに載せたわけです。
 かつて、ネットに大きなデマが流れると、朝日も含めた新聞社は「ネットには無検証のデマが流れる。チェック体制のある新聞とはそこが違う」みたいな記事を出していました。
 しかしながら、今回の件で、そのような主張に何ら根拠がない事が明らかになってしまいました。何しろ、ネットのデマを検証するどころか、デマ増幅装置として新聞社が機能してしまったわけです。
 まあ、昔から、冤罪事件においては、警察発表を無検証に流して、無実の人を極悪人として「報道」していました。今回の件と根は一緒と言えるでしょう。
 ネットの時代になり、そのような本質がよりわかりやすく可視化されたのが今回の事件だと思っています。

2019年02月18日 23:19