2019年02月06日

加害者と同レベルのクレーマー

 小学生の方が虐待で殺された事件がマスコミを賑わしています。
 それに煽られた人々が、その地域の児童相談所に「抗議の電話」を大量にしているそうです。
 言うまでもないことですが、そんな電話を何千本かけても、事件の再発防止につながりません。むしろ、その電話によって児童相談所で働くひとが疲弊し、むしろ虐待被害が増えるリスクが生じるだけです。
 もちろん、電話をかけている人々にとって、そんな事は全く関心などないのでしょう。
 彼らの表層意識は、自分は正義感でやっているとなっているのでしょう。しかし、その本質は、「弱い者いじめ」でしかありません。相手は絶対に反論も抵抗もしないとわかっているからこそ、電話で罵倒して、いい気分になっているだけなのです。
 言うまでもなく、この事件で一番悪いのは、実際に子どもを殺したその父親です。彼は罵声を放つなどして、関係者を脅していました。これについては、嫌がらせ電話をしている人々とやっている事は同じではないでしょうか。
 毎度のことですが、このような「いやがらせ電話」をする連中が「いじめ」をやっているだけでしかない事が、社会常識として共有される世の中になってほしいものだと強く思いました。

2019年02月06日 22:03