2018年11月25日

児童向けがシビアに

 電車に乗りました。しばらくすると、隣から、「お母さん、スポンサーってなあに?」という幼い声が聞こえてきました。
 なんで小さい子がそんな事を?と驚いて見てみると、幼稚園くらいの子どもが、「かいけつゾロリ」のアニメ絵本を読んでいました。
 その中で、TV企画でゾロリがやった事がスポンサーの怒りに触れ、別の企画に差し替えられる、という逸話が書かれていました。
 質問を受けたお母さんは率直に、民放がコマーシャルでもっている仕組みを説明していました。
 自分が子供の頃に読んだ絵本にも、ある程度「社会の現実」は描かれてはいました。とはいえ、ここまで端的かつ、子どもが知らない「スポンサー」という言葉をそのまま使って「現実」を描いた話はなかったと記憶しています。
 今の世の中は、新自由主義的な「儲け最優先」という風潮にまみれています。子ども向けアニメ絵本も、それに影響されているのだろうか、と驚かされました。

2018年11月25日 22:52