2018年10月22日

頑張れば頑張るほど報われる?

 いまだに、頑張る量が多ければ多いほど報われる、という考えが支配的です。
 一例を挙げると、学校の部活問題です。教員も生徒も疲弊し、「ブラック部活」という言葉が広まるようになりました。ちなみに、自分も生徒さんから直接この言葉を聞いたことがあります。
 それに対応してやっと練習日や時間の削減が進められようとすると、「それだと試合に勝てない」と文句をつけてくる人が出てきます。
 頑張りを積み重ねればいい結果が出る、などというのが事実でないことは明白です。何しろ、日本は、職場で頑張らされ過ぎて死んでしまうという「過労死」の発祥の地です。
 他にも頑張りすぎて潰れた事例は枚挙にいとまがありません。
 にも関わらず、あの「頑張れば頑張るほど報われる」という迷信がいまだに幅をきかせているわけです。本当に不思議でなりません。

2018年10月22日 23:13