コミュニケーション力
今世紀に入ったあたりから、「コミュニケーション力」という言葉がよく聞かれるようになりました。主に若い人に対して「他の社員(実質的には先輩社員)とコミュニケーションを取る能力」という意味で使われています。
ちょっと検索してみたのですが、その中には、「非言語コミュニケーション力」なるものも含まれていました。要は「空気を読め」というやつです。
率直に言って、なぜそんなことまで若い社員が持たねばならないのだろうか、と思いました。
組織なのですから、伝えるべきことは文書なり言葉なりで具体的に上役が伝えるべきです。それもせずに、しかも組織に馴染みのない若手社員に「非言語コミュニケーション力」を求めるなど、無理難題としか言いようがないのではないでしょうか。
そうやって、若い人に「コミュニケーション力」を求めれば求めるほど、上役の「コミュニケーション力」の質は低下するのではないでしょうか。
社内や業界内ならそういった上役でもやっていけるのでしょうが、一歩外に出たら、もうそんなのは通用しません。
そんな事を考えながら、若い人に「コミュニケーション力」を過剰に求める事の異常さを感じました。
2018年10月21日 22:30