2018年09月26日

人事評価

 現在、企業はもちろん、学校を含めた公的機関で、人事評価制度が取り入れられています。
 自分も勤めていたころ、色々と「評価」をされ、それをもとに待遇や賞与額を決められていました。
 ただ、結果から言えば、その「評価」は適切だったとは言い難いと言わざるを得ませんでした。
 自分は、3つの会社・団体に勤務し、退職しました。辞めた理由はそれぞれ違いますが、いずれの場合も、「引き止め」がありました。
 特にうち二回は、報酬の増加の提案を伴うものでした。
 という事は、それまでの評価が誤っていて、不適切な報酬を設定されていた、と言わざるを得ません。
 別に報酬に不満があって辞めたわけではないので、どうでも良かったのですが、やはり引っかかるものがありました。

 加えて言うと、それらの職場において、自分のやっていた仕事の多くは、業務上の「指導者」はいませんでした。
 その担当任務において、自分よりそれに詳しい人はいなかったからです。
 したがって、その仕事ぶりについて「評価」ができる人はいないわけです。にも関わらず、「人事評価」を受けていたというのも奇妙なものでした。
 そういう経験があるため、会社だの学校だのの「人事評価」というものには大きな疑問を持っています。
 たとえば、上司が不正をおかした場合、それを本人に指摘するのと、黙認して「共犯」になる場合では、どちらがその上司の「評価」が上がるのでしょうか。
 昨年あたりから明らかになった企業の検査不正や、昨今の官庁で行われている事を見れば、後者である事は間違いありません。
 それを考えると、現在日本で行われている「人事評価」が、働くひとはもちろん、組織にとってもどれだけ有益なのか、大いに疑問であると言わざるを得ないと思っています。

  2018年09月26日 23:49