2018年09月11日

行き過ぎた指導?

 スポーツなどで、指導者が選手に暴力や暴言をふるった時によく使われる言葉に「行き過ぎた指導」というのがあります。
 当たり前のように使われている言葉ですが、強い違和感があります。
 指導というのは上達のために正しい方法を説明する事です。
 自分はパソコンの使い方を人に教えた経験が多々ありますが、理解してもらうためには、口頭で説明する、実演する、テキストを見てもらうなどの方法を使っています。
 しかしながら、その中で、その「指導」がどう行き過ぎても、暴力や暴言になった事はありません。
 ちょっと考えればわかる事ですが、ぶん殴ったり、汚い言葉で罵倒したら、パソコンが使えるようになった、などという人は絶対にいません。
 スポーツだって同様です。そう考えれば、指導と暴力・暴言には何一つ関連性がない事は明白です。
 つまり、「行き過ぎた指導」という言葉自体が、完全に間違っているのです。一刻も早く、この誤った言葉遣いが消滅し、「スポーツ練習中に発生した悪質な暴力・暴言」と正しく報じられるようになってほしいものです。

  2018年09月11日 23:48