2018年11月15日

「見て盗んで覚える」の理不尽さ

 悪しき「日本の伝統」の一つに、「修行のため弟子入りしたら雑用ばかりやらされ、肝心の技術は教えてもらえない。そして、『自分で盗んで覚えろ』と言われる」というのがあります。
 このような事が、かつての日本では当たり前のように行われていました。しかしながら、これが間違っているのは明白です。
 たとえば、パソコンのExcelですが、何百時間も上手な人の操作を見ていても、何一つ「盗んで覚える」事などできません。しかし、画面を操作しながら教われば、短時間でその操作ができるようになります。
 このように、ちょっと検証すればわかるにも関わらず、それをせずに「権威」を持つ人々が根本から間違っている「指導法」を行ってきたわけです。
 昔ならそれで何とかなったのかもしれません。しかし、文明の進歩で、「教え方」「経験」というものの共有は進んでいます。それに応じずに「見て盗んで覚える」を続けたら、あっという間に、他の人達に追い抜かれてしまうこと間違いない、と思っています。

2018年11月15日 21:58