2018年06月15日

ミスに乗じたマウンティング

 ミスを指摘、というのはある意味、無敵とも言えます。
 誰が見ても、相手が間違っているのですから、議論の勝敗で言えば「必勝」になります。
 しかし、この「勝利体験」に酔いしれますと、段々とおかしい事が生じます。
 まず、相手のミスに過剰反応するようになります。さらに、自分がミスをおかした場合に、それに対する指摘を素直に認められなくなります。
 「ミス指摘=マウンティング」となるため、相手が好意でミスをしても、それが自分への攻撃と思うようになってしまうゆえの現象です。
 その結果、指摘を受けたさいに、言い訳したり、指摘者の落ち度をほじくり返したりするようになります。さらに悪化すると、嘘をついて自分のミスを隠蔽するようになります。
 そうなれば、信用も失いますし、同じミスを繰り返すようになってしまいます。
 間違いの指摘は大切ですが、それをマウンティングの手段として使うようになると、このように、むしろ自分を貶める結末になるので、注意が必要ではないでしょうか。
 だからこそ、細かいミスは、指摘するだけにとどめ、それに基づく批判や否定を行うべきではないと思います。
 そして、批判や否定のエネルギーは、もっと本質的な間違い、特に大きな力を持つ連中の誤りに対して向けるべきだと強く思っています。

2018年06月15日 14:47