2018年06月06日

バージョンアップに伴う退化

 ワード2016を使っている人から、図形の「吹き出し」で先端部分の形を変えようとしても、その部分にレイアウトオプションの小窓が出てしまい、変更できない、という問い合わせがありました。
 パソコン教室をやっていた時に、出たばっかりのワード2016を入れて、そのようなトラブルがあった事をかすかに覚えています。
 その時の事を思い出し、「一旦、吹き出しを回転ハンドルで向きを変え、そこで表示される黄色い点をドラッグする」という方法で解決しました。
 確かに、ワードで画像や図形を扱う際に、レイアウトオプションは非常に重要です。それを意識して、このような形で強制的にレイアウトオプションを表示させるようにしたのでしょう。
 その結果、吹き出しの先端変更において重要な問題が生じたわけです。
 率直に言ってバグだとしか言いようがありません。当時、その「改悪」に驚きました。そして、それが判明してから2年半近く経っているのに、いまだに改善されていない事に改めて驚きました。
 ワードやエクセルが2003から2007になった時、最初は戸惑いましたが、後から見れば、画期的な改善だったと評価することができました。そして、2007から2010へのバージョンアップも全画像選択が不可能になったという退化を除けば、まあ妥当な進化だったと思うことができました。
 しかし、2013さらには2016を触った限り、進化でない退化ではないか、と思う点が少なくありません。
 今回のバグ並びに、それが一向に改良されていないのも、その象徴だな、と思いました。

2018年06月06日 22:01