2018年04月26日

監督は絶対?

 道徳の教科書に掲載された「星野くんの二塁打」なるものが話題になっています。
 バントのサインが出ていた「星野くん」が、甘い球が来たのでヒッティングに切り替えて二塁打を放ち、決勝点を叩き出します。
 しかし、監督は、サインを無視した「星野くん」をチームの皆の前で叱り、次の試合に出さない、という話だそうです。
 そして、教科書では、「監督が正しく、星野くんは間違っている」という結論になるとのことでした。

 しかしながら、これはどう見ても、監督の采配ミスです。
 バントのサインが出ている状況にも関わらず、「星野くん」が打てると思うような甘い球が来るほど、投手は調子が悪かったわけです。
 それにも関わらず、「ここは安打の可能性は低い。ならばバントだ」と判断した監督の判断力は、子どもである「星野くん」よりずっと劣っているわけです。
 その采配ミスを救ってくれた「星野くん」に感謝する代わりに、嫌がらせをするのですから、この監督は最悪と言わざるを得ません。
 この道徳という授業は、復古的な考えを持つ人が主導して進めているとの事です。だからこそ、このような非合理的かつ時代錯誤な「上位者の命令は絶対で、従わない事は許されない」という「教科書」が作られるのでしょう。
 呆れると同時に、一刻も早く、このような異常な教育を変えねば、と思いました。

2018年04月26日 22:50