2018年04月24日

ハラスメントと上下関係

 セクハラが連日ニュースになっています。
 言うまでもない事ですが、セクハラというのは、力の上下関係がある時に発生するものです。
 この期に及んでも、一部のマスコミは相変わらず「『女子力高いね』といった『褒め言葉』もセクハラになってしまう」などと流しています。
 自分も「中高年男性」で、最初の就職から26年経ちました。しかしながら、この類の事を職場の後輩女性に言う必要があると思った事など一度もありません。
 ついでに言うと、これが「普通の褒め言葉」というのなら、社長夫人を見かけたら、「女子力高いですね」と褒めるはずです。しかし、そのような事例は聞いたことがありません。

 この事からもわかるように、セクハラをはじめとする、ハラスメントは、上下関係において、上の立場にある者が、その立場を誇示したいがために、相手が嫌がることをする、という行為以外の何物でもありません。
 いまだに、「これがセクハラなら、何も言えない」などと言う輩がいますが、それは、「上位にいる自分が、下位者に対し、無礼かつ相手を不快にする事を言うのは当然の権利だ」という歪んだ考えに染まっているからにすぎません。
 そのような異常な事をしてまで、「自分はこの相手より上だ」とマウンティングすることに価値などあるのでしょうか。
 きちんと仕事をして、他人に誠実に応対していれば、普通に部下や後輩は敬意を持ってくれます。言い換えれば、それができないからこそ、ハラスメントで「自分が上位者だ」と主張したいという事なのでしょうね。
 セクハラはもちろん、パワハラ・アカハラ・マタハラなど、ひどい嫌がらせは山程あります。これらがこの世から一切なくなる事を願いたいですし、自分もその実現に向けて頑張りたいと思っています。

2018年04月24日 21:29