2018年01月28日

第一印象へのこだわり

 「他人から評価を得るには第一印象が大切だ。だから。初めて会った人に、感心させるような言動を身に着けよう」という言説や、それを具体化したビジネス書をよく見ます。
 確かに、振り込め詐欺のような、「最初に会った時に相手に信用されるのが最重要。騙して金を奪った後は、二度と会うことないから問題ない」というような行為を行う際は、これの技術は非常に有益だと思います。
 しかし、これが、末永い交流を前提とした出会いだったらどうでしょうか。
 初対面の時に全力で「第一印象」を良くしても、そこから先に、つきあえばつきあうほど、実体がわかられてしまうわけです。
 そうすれば、「あの人、最初に会ったときは立派だと思ったけれど、合うたびに、印象が悪くなっていく」と思われてしまいます。要は、普段の自分でいるだけで、評価が下がっていくわけです。
 それを考えれば、第一印象で自分を過大に見せるより、普段の自分を見せたほうが、よほど有益ではないか、と常日頃思っています。

2018年01月28日 23:53