2017年09月14日

ウソをつくほど儲かる仕組み

 手っ取り早く儲けるのに、ウソをつくほど効率のいいものはありません。
 たとえば、一般家庭に電話をかけて「我社のプロバイダに乗り換えませんか」などと言ってもさほど高い成約率にはならないでしょう。
 しかし、「このままだと、貴方の契約は切れてインターネットが継がならなくなります。そのためにも、我が社のプロバイダをご利用下さい」とウソをつけば、成約率は向上するわけです。

 テレビ通販などでも、画面では「利用者」が「飲なだらみるみる痩せました」と言っているのがよく流れます。そして、画面下には小さい字で「適度な運動を行い、栄養バランスのいい食事をとった上で、このサプリを摂取した効果です」などという注意書きが短時間表示されます。
 これなども、厳密には「ウソ」ではないのかもしれませんが、事実と異なる認識を視聴者にさせる事によって売上を増やす行為なわけです。
 地道にいい商品やサービスを開発するよりも、こちらのほうが、低コストで簡単に儲かるわけです。

 だからこそ、この「ウソをついての商売」は厳しく規制される必要があるはずです。
 しかし、ここのところ、むしろそのタガが弱くなっているのでは、と思わざるをえません。
 なにしろ、政治や経済のトップに位置する人が平気でウソをつき、しかもそれを咎められないのですから…。
 このような傾向が続くと、そのうち、社会や経済に深刻なダメージを与えるのではないでしょうか。
 どこから方向転換し、「ウソで儲けるのは許されない」という常識を取り戻す必要があると、強く思っています。

2017年09月14日 18:16