2017年08月13日

「優れた監督」の条件

 ツイッターのトレンドにある甲子園出場校の方針が上がっていました。その学校では、早朝から深夜まで半強制的に練習させるうえに、野球部に入部すると携帯は解約で、選手はかき氷を食べてはいけない、などと、昔で言うところの「スパルタ式」を売りにしているとのことです。
 呆れる人が多い一方で、「でもそれで不良高校を甲子園に出場させたのだからいい監督だ」みたいな擁護する論調も少なからずありました。

 率直に言って「甲子園に出場させたのだから許される」という考え方はまともだと思えません。
 しかし、これはツイッターの一部の人の考え方ではなく、マスコミも含めた社会全般に蔓延している考えです。
 先日も、骨折した生徒が活躍したら、それを美談であるかのように書く記事がありました。
 また、生徒を酷使して使い潰しても甲子園で勝てば「名監督」と賞賛される風潮もあります。
 生徒の人権を侵害しても甲子園に出れば許される、という考え方は完全に本末転倒だと思うのですが…。そして、その風潮が「ブラック企業」の蔓延や、「ブラック経営者」に対するマスコミの賞賛記事につながっていると思っています。
 未成年である生徒の暴力事件で出場停止になるわけです。ならば、大人である監督の人権侵害が発生した場合も、出場停止処分にするべきではないでしょうか。
 そんな事を強く思いながら「スパルタ高校野球記事」を読みました。

2017年08月13日 15:35