2015年12月22日

人参の謎が解ける

 習志野市の名産は人参です。自分は千葉市民ですが、習志野市との境界近くに住んでいます。そして、ちょっと歩くと、広大な人参畑があります。
 そこに限らず、習志野では至る所に人参畑があります。一方、千葉市にも畑はありますが、人参はほとんど見ません。
 理由はわかりませんが、これが「習志野名物」なのだろう、と納得していました。
 ところが、今日、ちょっと雑談した時に、その「真相」がわかりました。

 70年前の敗戦まで、習志野は「軍の町」でした。
 現在、自衛隊がある「習志野駐屯地」は船橋市で、今の習志野市には、旧日本軍の施設を自衛隊が継続使用している、というものはありません。
 しかし、筆者の職場がある大久保などを中心に、かつては広大な軍施設があったそうです。ちなみに、職場近くには、軍用鉄道の廃線跡もあります。
 そして、当時の軍にとって、馬は貴重な「兵器」でした。なんでも、習志野には二千頭もの軍馬がいたそうです。
 そして、その軍馬の餌にするために。人参が栽培された、という話を雑談で聞いたのです。
 言われてみれば、非常に筋が通っていると思いました。

 もちろん、それは昔の話で、今は皆、人間が食べるために人参を作っています。家畜の飼料でも使われているのでしょうが、軍馬を育てる、というような殺人目的ではありません。
 色々ときな臭いを聞く昨今です。このような「名産品」を新たに作らないためにも、戦争のない世の中であってほしいものだ、とあらためて強く思いました。

2015年12月22日 13:38