2015年12月26日

サンタと親

 我が家には子供がいないので、他人事ではあるのですが、前々から非常に不思議に思っている習慣があります。
 それは、クリスマスに親が子供が寝ている間にプレゼントを与え、それを「サンタクロースがくれた」と「説明」する、というものです。
 その親が、子供に一生涯「クリスマスプレゼントはサンタが渡す」と信じこませたい、などという確固たる信念があるわけではないようです。
 ある程度成長すれば、子供が真相を理解すると分かっているわけです。にも関わらず、あえて事実と異なる説明をしているわけです、言い換えれば、子供に嘘をついて騙しているわけです。

 これが、子供の成長にとって、何か有益な点があるとは、到底思えません。
 それどころか、真相に気づくのが早い子どもと遅い子どもの間で、喧嘩が発生するなどといいったデメリットは多々存在しているわけです。
 強いて言えば、「親でも子どもにこんな嘘をつく事がある。だから、安易に他人の非現実的な話を信用するな」という教訓を与える、という事くらいしか思いつきません。
 それですら、もっと適切な方法で、非現実的な話を真に受けさせないための教育方法はありそうです。
 というわけで、改めて不可解な風習の存在を再認識させられた、「クリスマス明け」になりました。

2015年12月26日 23:18