2015年12月14日

制服サギ?

 仕事をしていたら、いきなり作業着姿の初老男性が入ってきました。
 制服の胸には「USEN」と刺繍されています。
 それを見せながら、「USENの者です。このたびの電力自由化に伴い、東電とUSENで業務提携が締結されました。」と言ってチラシを見せました。そこには、その言葉と同じ内容の見出しと、何かの書類の写真が記載されていました。
 そして、「つきましては、東電からあなたに来る請求書に記載されている契約者番号を教えて下さい」と言ってきました。

 とりあえず、いきなり訪ねてきた会社・人でも、最初は話を額面通り聞くことにしています。
 とはいえ、1分弱聞いていただけでも、この話の無茶苦茶さには呆れるよりありませんでした。
 仮に、東電とUSENが提携した、というのが事実だとしても、なぜ東電と契約している自分が、この人に、自分の契約者番号を教えなければならないのでしょうか。
 ちなみに、契約者番号・住所・氏名が分かっていれば、東電との契約を解除することも可能です。そんなリスクのある契約者番号など、見ず知らずの人間に教えていいわけがありません。
 ついでに言うと、この人、名刺の一枚も渡していません。「USENの人」である証拠(?)は、作業着の胸にある刺繍だけなのです。
 こんなもの、ちょっと刺繍する、もしくは下請けの作業会社が横流しすれば、簡単に手に入ります。それを考えれば、制服の胸の刺繍など、なんら「身分証明」にはなりません。
 というわけで、これ以上相手するだけでも時間の無駄だと判断し、お引き取り願いました。

 そういえば、数カ月前にも、東電との提携を騙った電話がかかってきた事もありました。その時は、胡散臭さを指摘したら、すぐに向こうから電話を切ったものでした。
 それを思い出し、もしかしたら、東電はサギの材料にされやすいのだろうか、と思いました。
 確かに、福島第一原発事故で見せた様々な傍若無人さ・厚顔無恥さは、そこいらの詐欺師を上回る悪質ぶりでした。
 その印象があるから、詐欺師との「相性」がいいのかも、などとも思いました。

2015年12月14日 23:59